そして例えば、あるホテルを選んだ時に、次の画面にはそのホテルにいたる一番簡単な道筋が出るというやり方はどうだろうか。バーデンバーデンにはすでにこのシステムは完備している。町にやってきても道がわからなくなり、迷ってしまう方もいると思うので、その心配がなくなって、一番簡単な道が分かれば、特に外国人観光客にとっては便利だと思う。以上が私の心に浮かんだ一番重要なポイントであると思う点だ。
司会
ありがたいご指摘がたくさんあった。8湯共通券や車の乗り入れを制限し、バスや鉄道利用を増やしたらどうかという意見。それから最後にインフォメーションについて。例えばボタンを押したら自分がどこにいるか分かるというシステムについては、市役所には立派な物があるが、本当なら別府駅などにあったらいいと思う。このような、当然あるべきシステムがバーデンバーデンにはあるが、別府に足りないという指摘は厳しく受け止めるべきだと思う。
次にキムさん、お願いします。
Hyang-Ja KIM氏(韓国)
このプログラムを主催しているのが、たいへん若い人達だと知って、別府の未来は本当に明るく、前途洋々ではないかと思った。この質問に全部答えるのは難しいので、まずは2つだけお答えする。
まず1つは、この別府に関する長期的な総合プランが必要なのかどうか。というのは、様々な組織が何かやろうとしても、それが統合できずに、前に進まないことがあるからだ。一番重要なことは、20〜30年後の長期的な総合プランがきちんとできているかどうかだ。
もう1つは、別府を観光地として運営していくには、マーケットがどこにあるのかをはっきりしないといけない。国内では別府市民、大分県民、日本全体だが、海外のマーケットでは、韓国人が一番大きなマーケットだと思う。そうすると韓国のマーケットリサーチがもっとも重要ではないだろうか。韓国人がどういう温泉を好むかなど、韓国人の観光行動やニーズを詳しく調べて、それに対しての対策を作るべきだと思う。
私が答えられる範囲で6つの質問について答えると、まず1番の問題は別府特有の文化が別府にはある。一昨日私たちが宿泊した陽光荘の付近は別府の伝統的な町並みだと思った。外国人が別府に来ると、このような伝統的な町があるのかどうかはっきり分からない。分からないということからこの別府の伝統がどこにあるのかと迷うことがある。だから伝統的な町には特別な名前を作って、外国人にPRしたらどうだろう。
もう1つは、別府は有名な温泉観光地であり、世界にある11種類の温泉のうち、9種類の温泉があるというのは世界一だと思う。温泉博物館が必要かどうかはわからないが、このような素晴らしい温泉地である別府に温泉博物館がないということは、世界的な温泉地になれるかどうかという問題にもつながると思う。
2番目の問題は、日本全体が高齢化社会になっているということだ。このような高齢化社会に対応することと、この別府に若者をどうやって誘因するかを一緒に考える必要があると思う。まず高齢化社会については、日本各地にあるフィットネスセンターという施設を作って、高齢化社会の対策として温泉と医療関係から健康を考える必要があると思う。