日本財団 図書館


来月(12月)、別府へ派遣する2人の女性については、別府市民の素晴しい人間性など今回の私の経験を伝えておきます。

 

Kjell MITCHELL氏(米国)

本事業は素晴しい企画の始まりだと思います。私の地元コロラド州で温泉ネットワークをつくり、別府について紹介したいと思います。

「ウェルネス」と「歴史・文化」を中心に据え、再活性化を図ることは正しい方向性と思います。また、民間のみならず行政からの協力も必要です。特に、環境保全等については官民一体で推進しなければなりません。別府の人々は皆、親切でホスピタリティーに溢れているので、この利点を活かし、今後は、サービスの向上及び従業員教育に力をいれて欲しいと思います。

12月は私の会社では、スキーシーズンであることもあって、私も従業員も多忙を極めている時期ですので、アクションプログラムへの参加は無理でしょう。しかし、誰か参加できるように努力はしてみます。

また、昨日の市民交流会ではホストファミリーとの再会の機会に加え、手厚くおもてなしいただき、ありがとうございました。

 

Winston SHEN氏(台湾)

私の別府についての意見は2つに要約できます。

まず第一に、古いもの(伝統)を活かし、良くする。また、古いもの(伝統)を基に新しい文化を創造することが必要です。別府は温泉が多いことで有名で、地図を見ると何ヶ所かに分かれています。新しい文化を創るには、何かキャンペーンとして新たなネーミングをつけてもいいのではないでしょうか。単なるアイディアですが、例えば女の湯・家族の湯・子どもの湯などはどうでしょう。また定義付けしていくことも大事です。鉄分を含む湯では“赤”のマークなど、誰にでも分かりやすいマークをつけるなどして、分類することも大切だと思います。

もう1点は、各温泉(八湯)の特徴を差別化することが必要と思います。昨日の国際交流ミーティングで、竹瓦温泉について市民から意見がでましたが、私も同感です。古い温泉は文化(歴史的建造物)として活かし、(入浴する)温泉としての利用は入浴用温泉で対応するのが良いと思います。(竹瓦温泉の)現在の利用方法が有効でないのなら、温泉の博物館として再利用する、または、内部施設を改装し、入浴用温泉としてより多くの観光客に来てもらえるような施設とすることが必要です。

 

Ross STANWAY氏(ニュージーランド)

今回、一連の事業に参加し、地元の熱意を感じました。今後も別府の事業には積極的に参加したいと思います。

ビジネスを進める上で必要なのは、「動機」「楽しみ」「挑戦」そして「競争相手の存在」であると言えます。これらの要素を時間的枠組みの中でどのように組み立てるかということが重要です。別府には2002年のサッカー・ワールドカップ、アジア太平洋大学の設立など、大変大きな事業がありますから、再活性化については実現できると思います。

山村教授の報告では、市場が求めているのものは伝統的な温泉文化に出会うことであるとのことです。別府は8つの温泉が分散していることから、それぞれの温泉の特徴を活かすことができます。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION