日本財団 図書館


こちらが先住民のショーだ。ホテルの宿泊客だけでなく、それ以外にこのショーを見るためにだけやってくる人もいる。ハワイのようなショーだ。

これはゴルフのパッティンググリーンだ。

これは野外スパだ。日本でも見られる典型的な美しい景色だ。後ろには山がある。

これは屋内スパで、5種類の違う温度の温泉がある。

これは大浴場で18〜42度までの様々な異なった温度があり、ヨーロッパと日本式スタイルを取り入れた形になっている。設計者はフランス人だ。

これは新しいプロジェクトで、台北の近くに今年完成する新しいホテルだ。新しいプロジェクトの多くは、このように非常にモダンで、温泉やいろいろな施設が楽しめるスタイルになっている。

そのホテルのロビーだ。

ホテル内の温泉施設だ。台湾の新しいプロジェクトの大半は、非常に重要なコンセプトがある。我々はけっして温泉リゾートを作っているのでなく、温泉地を活用したリゾートを作っているのだ。これは新しい発想だと思う。秋・冬は台湾の観光のオフシーズンになるが、このようなホテルができたことによって観光産業が振興できる。お金の余裕がある人は、このような所に投資もしたいと考えている。だからリゾートの規模はだんだんと大規模になってきており、家族で行っても楽しめる豪華設備が付いている。以上が台湾の温泉開発の概要だ。

 

山村教授(コーディネーター)

130もの温泉地があるうえに、どんどんリニューアルされたり、開発されたりと大規模化しているようだ。知本温泉のホテルの開発の内容について詳しく話して頂いた。開業の翌年の稼働率が80%を越えているというのは、大変な数字だし、それだけ魅力のある施設が出来たということだ。原住民の伝統文化を前面に出し、若い人も子供たちも楽しめるという多様なニーズに対応したことが成功の秘訣だと思う。温泉を使っただけでなく温泉地の環境を活かしたリゾート作りをするという話だった。それでは南太平洋、ニュージーランド・ロトルアのスタンウェイさん。

 

Ross STANWAY氏(ニュージーランド)

今回、ロトルアの姉妹都市である別府市を初めて訪れることができた。人口5万7000人のロトルア市には、年間120万人が訪れる。私は彼らをツーリストでなくビジターと呼びたい。これは私たちのホスピタリティを表しており、観光客(ツーリスト)という呼び方より温かみがあると思うからだ。今回、別府市でも同じように温かいホスピタリティで迎えてもらった。

ロトルアはたいへん美しい硬水地域、河川、森林、山岳地域に恵まれており、600年前から存続しているマオリ族の集落もある。まず訪問者に来ていただくためには、2つのことが重要だと思う。

1つは、自然環境をいかに保護するか。もう1つは文化的なアトラクションをいかに保ち続けるかということだが、別府市でもまったく同じ課題に直面していると思う。本日のプレゼンテーションでは、別府市の皆さんにとって関心のあることを話そうと思う。

まずロトルア市長からのメッセージを読み上げたい。「ニュージーランドの心臓部にロトルアは位置している。様々なディベロッパーが南太平洋のこの地域において、ワールドクラスのアトラクションショーを展開すべく再開発をしており、中央・ビジネス地区が進展している。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION