ちょうと死海を見渡せる丘陵地帯にマサダ王宮があった。またコマン遺跡はキリスト教やユダヤ教にとっては聖地だ。ここは有名な「死海の文書」が見つかった所だ。「死海の文書」とは、聖書の原点となったもので、60〜70年前に発見された。ちょうど死海の近くの洞窟の中で発見された。
これらすべてを総合すると、死海がいかに特別な場所であるか分かると思う。死海の効用を考えると、まず第1に健康が上げられる。ここの塩水、環境は、特にアトピー性の皮膚病に効くのだ。色々な医学上の経験から、死海で2〜3時間日光浴をし、塩水浴をする。この繰り返しで皮膚病の70〜80%は治癒することができる。この過程では太陽の効果は非常に重要だ。期間は2〜3週間で十分であり、日光浴と塩水浴以外の投薬は一切必要ない。この効果は半年〜1年間は持続する。自然を利用した安全な治療方法だ。さらに美容業界にとっても、例えばフランスのロエルは死海の泥を使った美容ケア製品を作っている。これは将来の産業用品としては有望ではないかと思う。
そこまで難しく考えなくても、死海はリラックスするのに素晴らしい所だ。現代人は非常にストレスの多い日常生活を送っているので、死海に行って、塩水に入り、ミネラルを吸収する、空気を吸うだけでも本当にリラックスできる。だから今日、数多くのホテルがあり、客室は総計で3000ぐらいある。国際的なホテルチェーン、例えばハイアット、グランドプラザ、ラディソンホテルなどもある。また地元資本のホテルも数多くある。今建設中のホテルの客室も1000ほどあり、欧米では有名になりつつある。もちろん地元イスラエルの人々は日帰りで利用したり、1〜2泊ぐらいする人もいる。まったくのレジャーとして来る人もいれば、腰を据えて、2〜3週間も滞在する人もいる。ホテル以外でも非常に周囲を楽しむことができる環境だ。例えば砂漠へのツアーやラクダに乗るツアー、さまざまな野性動物を観察するツアーもある。ここでスライドを紹介する。
これは死海の全景だ。岩塩の様子がわかるだろう。岩塩は固まっているので、座ることもできる。
このように浮くことができる。この女性のように、死海に浮いて、新聞を読むこともできる。
これは死海の泥だ。
ビーチには一般の公共浴場がある。大きなトラクターでやってきて、死海の泥を集めて、自分の体に塗り付けることができる。これは無料だ。
こちらは、死海の周囲の様子で、美しい山脈もあれば、寂れた教会もある。
これはヘロデ王の有名なマサダの王宮跡だ。
これもマサダ山頂の様子。
このような洞窟の中で聖書の原点となった文書が見つかった。
これが死海の様子、建設中のホテル。
ホテルの様子で、すべてのホテルには3種類のプールがある。淡水プールは泳ぐため、それから死海の塩水を利用したプール、もう1つは熱温泉のプール。
これが美容のためのトリートメントの様子。ハイアットのスパの規模は、中東で一番大きいだろう。
これは周辺へのツアーの様子だ。このようなジープを使うかラクダに乗る。
このような野性動物を見ることができる。人間に慣れてはいるが、直接手から食べることはない。しかし3〜4メートルまでは近づける。
これは砂漠の中のオアシスだ。