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4] バスの走行性及び定時性の確保

パーク・アンド・バスライドを成功させるためには、都心までのバスの走行性と定時性の確保が重要である。バスは所要時間がかかることや、バスの定時性が低いことがバス利用の減少に大きく影響していると考えられることから、パークアンドバスライド利用を定着させるためには、次のような検討により、これらの欠点を取り除くことが重要である。

 

<検討上のチェック事項>

□バスレーンがルート上にあるか。あるいは、バスレーンの設定は可能か。

●バスレーン(金沢K.Park)

●実証実験時のバスレーンの延長(宇都宮市試行実験)

●実証実験時のバスレーンの設置(熊本都市圏試行実験)

●リバーシブルレーン化によるバス優先レーン設置

●レーンのカラー舗装化(金沢K.Park)

●トランジットモール化

□高速道路や有料道路経由とすることは可能か。

比較的空いている地方部の高速道路を経由することにより、バスの走行性、定時性を確保し易くなる。(日立市試行実験、神戸箕谷)

□交差点での優遇システムは可能か。

●バス優先信号(PTPS等)

●信号現示の調整(日立市試行実験)

●交通状況に応じた動的な信号現示の調整(松本城400年祭)

□駐車場から都心までの直行運転が可能か。

一般の路線バスを追い越すことができる道路形態となっているか。(バスベイ等の設置)(金沢K.Park)

□道路混雑に巻き込まれないルートになっているか。

特に、バスルートが高速道路経由となっている場合には、高速道路を降りてからの都心側で混雑に巻き込まれないルート設定が必要である。

□バス待ちのイライラ感の軽減策は可能か。

●バスロケーションシステム

●バス接近表示システム

●インターネットを活用したバス運行情報のリアルタイム提供

(横浜市交通局のITS実証実験)

 

 

 

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