都市(圏)内輸送のパークアンドバスライド(海外事例)
3-1 オックスフォード
[駐車場] 郊外に4ヶ所(PearTree, Redbridge, Thornhill, Seacourt)
[実施主体] オックスフォード市
本事例におけるポイント
★アメとムチを組み合わせた総合的な取り組み
★ 地域環境改善を重視したシステム
対象とする交通(目的) 日常の交通(通勤)、観光
導入
導入年月日 1973年〜
導入経緯 【計画策定 → 実際に導入】
オックスフォード市(イギリス)は、ロンドンの北側約100kmに位置し、人口約12万人の古い歴史都市であるが、大都市圏としては約34万の人口規模の中都市であり、通勤や買い物のために流入する人口や自動車は相当量にのぼる。しかし、都市部の駐車スペースはきわめて限られている。1950年代から60年代にかけて、英国全土に自動車が急速に普及した時期に、オックスフォードでも深刻な交通問題が引き起こされた。
そのため1960年代後半から交通運営政策を漸次始めていたが、1973年には"Balanced Transport Policy"と称する交通運営政策を組織的に実行するに至った。この政策は市街地における自家用車の使用を抑止し、目的地までは公共交通を利用することを奨励するものであり、地域環境の改善も重視している。その一環として、郊外型のパーク・アンド・バスライドシステムが導入された。パーク・アンド・バスライドシステムの利用を促進することにより都心に流入する交通量を抑制し、都心部へのアクセシビリティの確保を目的としている。
1978年には、財源が市と市議会から移管され、運営管理サービスは独立採算をとっている。