日本財団 図書館


効果・影響、問題・課題 等

導入による効果、影響

●兼六園入場者のうち約24%がP&BRを利用している。

●P&BR用駐車場駐車台数:

 

074-1.gif

表 金沢都市圏P&R駐車場駐車台数

 

●シャトルバス運行状況:ほどんど待つことなく、いつ行っても乗れる間隔で運行しており、平成5年度は3日間で延べ約15,000人が利用した。

●システム関連道路では、バス、一般車ともに所要時間が大幅に短縮され、兼六園周辺道路でも、駐車場探しの車の減少、一方通行規制等によって渋滞が緩和した。

●P&BRの導入は、都市内交通全体に好影響をもたらしたと評価できる。利用者へのアンケート調査からも、利用者のほとんどが好意的な評価をしている結果が得られており、金沢市の観光イメージのアップにも役立っていると考えられる。

●兼六園付近の駐車場経営者や沿道の観光客を相手とする商店から営業妨害であるとの申し入れがあった。そのため、兼六園周辺の入庫状況を見ながらパークアンドバスライド駐車場への誘導を行ったり、本部関係者の昼食等を沿道商店から購入する等の工夫を行っている。

●平成9年のダイナミックパークアンドバスライドの実施により、西ICコースの利用者が増加した(全利用者に占める割合:平成8年28%→平成9年36%)。また、利用者の31%が「情報板を見たから利用した」と回答している。

 

問題、課題

●駐車場は臨時の借り上げであり、永続使用できるとは限らない。

●バスレーン確保のため、多くの要員を動員したが、多人数の動員を毎年続けるのは難しい。

 

074-2.gif

表 金沢都市圏P&Rの実施要員体制

 

●利用者負担金による収入は自治体の支出のみと比較しても、実施費用を償らものではなく、地元の負担は大きい。

●可変標識、路側通信システム等の交通制御システムの拡充、整備。

●バスレーンによる駐停車禁止や一方通行規制に対して、市民の一部に不満の声がある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION