導入経緯【計画策定 → 実際に導入】
宇都宮市の交通は、自動車に依存した交通体系となっており、特に通勤目的の自動車利用が著しく伸び、道路混雑が激しくなっている。宇都宮市は、平成6年9月に建設省、運輸省、警察庁の合同施策である「総合渋滞対策支援モデル事業」実施都市として指定されたことを受け、平成7年5月に県、市、バス事業者などから組織するパーク・アンド・バスライド推進協議会を設置し、パークアンドバスライドの導入可能性を検討することとなった。
その検討の一環として、平成7年(1995)11月13日から3日間、パーク・アンド・バスライドシステムの第1回目の交通実験を実施した。
第1回目の実験は、この交通システムそのものの紹介やPRに重点を置いていたため、観光バス型のグレードの高い車両を使用し、実験期間も3日間と短く、実現化に向けた需要動向等を把握する上で課題が残った。
このような第1回実験の課題を踏まえ、1997年に第2回目のパークアンドバスライド実験が11月14日から25日間実施された。第2回実験では、1]既存路線バスなどの有効活用により、システムの実現化に繋がりやすい実験環境を設定、2]日常生活のもとでシステムを利用し、評価できるように長期の実験期間を設定、3]あらゆるメディアを活用した幅広い啓発活動の実施、の3つの方針のもとで実施された。