1-2 新神戸トンネル 箕谷駐車場
[駐車場] 箕谷(みのたに)駐車場(神戸市北区山田町下谷上、新神戸トンネル北口)
[実施主体] 神戸市道路公社
本事例におけるポイント
★サービス水準の高いパークアンドバスライド
対象とする交通(目的) 日常の交通(通勤)
導入
導入年月日 昭和51年6月1日
導入経緯
【計画策定 → 実際に導入】
神戸は港湾に面した中心市街地と後背地の住宅地が六甲山系によって分断されるという地理条件にあり、都心と住宅地との交通をどう確保していくかが課題であった。
北神地域からの交通は、鉄道は神戸電鉄、道路は県道神戸三田線、市道西神戸有料道路と有料の六甲山トンネルの3路線があった。神戸電鉄は、西神地域への粟生(あお)線と北神地域への三田線が鈴蘭台で合流するため、鈴蘭台-新開地間がネックとなり、輸送力に限界がある。また道路についてもいずれも2車線で、マイカーの増加に整備が追いつかず、特に車の集中する神戸三田線は通勤ラッシュ時に常時渋滞を生じていた。
これを解消する目的で後背地の北神地区と都心の三宮を直結する新神戸トンネル(有料)が昭和51年5月15日に開通したが、なお通勤時間帯の交通混雑は解消されないため、市は新たにトンネルを経由して住宅地と都心を結ぶ市営バス路線を新設し、トンネルの北出口にあたる箕谷に乗り継ぎ駐車場を建設し、パークアンドバスライドシステムの導入を行った。
現在は、昭和63年度に開通した北神急行(谷上駅:箕谷駅の隣駅)により三宮に直行できるようになり、電車の便利が良くなった。しかし、電車のサービス水準は、乗車時間(約10分)+駅アクセスバス時間・料金を考えると、パークアンドバスライドと同程度と考えられる。