支援
支援方策の実施
【Push方策】
□料金設定への配慮:
宮交シティ駐車料金とバス定期料金の合計額(1,000+2,700=3,700円/月)が中心部の月極駐車料金(平均4,500円)を下回るように配慮。1)
□バス優先レーン:
宮交シティから市中心部にかけて。
中心部方向7:00〜9:00、逆方向17:00〜20:00
【Pull方策】
□都心部の一般車駐車禁止規制:宮崎警察本部
1974年3月 都市総合交通規制(ユニット規制)…市の中心2.2km2の全面駐車禁止
1976年3月 第2次ユニット規制…市の中心5.6km2の全面駐車禁止
1977年 第3次ユニット規制…旧市街全域全面駐車禁止
効果・影響、問題・課題 等
導入による効果、影響
●駐車場の利用状況
平成11年1月時点では、契約車両は6台となっている(宮崎交通観光(株)調べ)。
平成5年資料では、100台中36台程度であり、ここ数年状況は変わっていない。4)
問題、課題
●バス事業者が地方都市交通のあり方として、交通改善策を自ら率先して実行した先駆的な事例として評価される。
●パークアンドバスライド駐車場の利用割合が低い理由として以下の3点があげられる。
1]宮崎市の交通量および駐車難が飽和状況に達していない。
2]ドーナツ化現象によって空洞化した土地を駐車場経営へ転換する所有者が多いために、減少すると思われた市中心部での駐車場はかえって増加している。そのため、中心部の駐車場は宮崎市の人口と自動車の増加に十分に対応できる容量がある。また、月極駐車料金は他の地方都市とは比較にならない安値で安定している。
3]利用者にとって目的地が近すぎ、パークアンドバスライド用の駐車場としては十分目的を達していない。
●PRはほとんど実施していないので、今後は積極的なPRが課題である。
●パークアンドライドに適した通勤手当を検討することが課題である。
参考文献
1)関正夫、バス運行最前線からの報告 宮交パーク・アンド・バスライド、運輸と経済第36巻 第6号、pp70-74、1976.6
2)関正夫、パークアンドライドの試みの中から、新都市、pp146-150、1981.10
3)運輸省自動車交通局、バス利用促進対策事例集-道路交通混雑緩和とバス活性化を目指したユニークな改善事例-、pp46-47、1993.3
4)(財)運輸経済研究センター、都市部における道路交通混雑緩和対策に関する調査報告書-バス利用促進に向けた事例分析を中心として-、運輸経済研究資料040849、pp75-79、1993.3
5)住宅・都市整備公団つくば支局、新規開発地区における高速交通拠点形成に関する調査報告書、pp125-126、1996.3