<ヒアリング調査で把握された事例>
・冷暖房のために運転手休憩時にアイドリングが行われている。その対策として、冷暖房の整った休憩施設を整備すべき。行政はこうしたことに支援すべき。
・各営業所にはエアコンやストーブのある休憩所は完備しており、休憩時にはなるべく車から離れて休憩するようにしている。また、自社の休憩所がない場合には、同業他社の休憩室や荷主の休憩所の有料で借りるなど、協力し合っている。
・運行方法は4時間ごとにサービスエリアや道の駅で30分休憩を取る方法をとっているため、それが可能なコース設定にしている。
・高速道路のサービスエリアにトラックターミナルを設置する話があるが、運転手の休憩施設もこうした利便性の良いところに設置すべきである。利便性が悪く休止状態となっているトラックターミナルもある。
・県のトラック協会からの要望もあり、キーを運転手の衣服とつないでおき、キーをつけたままトラックから離れられないようにしている。
・冷凍車が積み荷の品質管理のためにアイドリングにより冷凍庫を機能させていることが問題になっているが、エンジンが回っていない状態でも冷凍庫が機能する冷凍板式冷凍・冷蔵車を採用している。
・アイドリングストップ、速度調整、低公害車導入等によりトラック使用燃料の5%削減を目標としている。
【冷凍板式冷凍・冷蔵車】
・冷凍板式冷凍・冷蔵車は、蓄冷した冷凍板により庫内を冷却している。
・冷凍板の蓄冷は、地上電源により行うため、騒音や排気ガスの心配がない。配送のない夜間に蓄冷を行う運送事業者が多い。
・冷凍板の蓄冷には、8〜10時間の通電が必要である。一回の蓄冷で約8時間の冷蔵・冷蔵が可能である。
・冷凍板の特徴は、エンジンをとめても保冷能力が保たれることである。
・冷却に必要なコストは、蓄冷時の電気代のみである。
・対応車両は1〜4t車である。