日本財団 図書館


* デジタル化のメリット

・タコグラフをデジタル化したことにより、スピードやエンジンの回転数の記録のみならず、急発進・急停止を記録することも可能となった。

・アナログのタコグラフの記録を読みとることは非常に困難で、ある程度主観的にならざるを得なかったが、デジタルで記録されていることにより、記録されている様々な数値に対して段階的評価を与えることができ、数値の組み合わせにより、客観的に運転の「上手さ」を評価することができるようになった。

・アナログタコグラフは特殊な方法によりデータの改ざんが可能であったが、デジタルタコグラフでのデータ改ざんは不可能である。このため、運転委託先の業務内容の管理が容易に行えるようになった。

 

* 効果

・安全運転の程度を評価できるため、ドライバーへの教育・指導がしやすい。

・事業所に安全運転をするドライバーが増加すれば、事故が減少しコストの削減につながる。また、燃費の低減、タイヤ摩耗の減少によるコスト削減や、副次的に環境負荷の小さい運転が可能となる。

 

* セーフティードライビングシステムの同社での販売実績

・平成5年の秋に販売開始。累積売上は、車載機で約2万台。

・単価は、車載機一台当たり約10万円。車両のデータを管理するための事務所用コンピュータが約100万円。

 

* 導入事例

・建設省では、道路維持車両、除雪車など約2,000台に導入。建設省はこれらの車両の運用を民間に委託しているため、その管理に安全運転記録計システムを活用している。

・寝具メーカーが全国の配送車(委託含む)1,200台に一気に導入した例もある。

・中小企業へも多数導入している。

 

2] アイドリング・ストップ

【ポイント】

○車内休憩時の冷暖房のために行うアイドリング対策として、高速道路のサービスエリアなど利便性の高いところに冷暖房の整った休憩施設を設置することが提案されている。

○アイドリングストップを実施するために同業他社の休憩室の相互利用を行っている例がある。

○エンジンが回っていない状態でも冷凍庫が機能する冷凍板式冷凍・冷蔵車が採用されている。

○キーを運転手の衣服に結びつけるといった強制的な方法も採用されている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION