4-3. 民間ボランティア団体の活動状況のまとめ
(1) 交通ボランティア関連活動団体の広がりの確保
交通ボランティア活動に協力をしてもらう団体として、交通ボランティア関連活動団体は有力なチャネルの一つとなる可能性がある。
しかし、こうした団体は基本的に団体の会員や特定の福祉施設の入所者等の特定のメンバーをサービス対象としており、不特定多数をサービス対象者とする交通ボランティアと異なる部分も多い。
また、サービスの範囲も移送サービス団体の例にみられるように、高齢者や障害者にとって決して利用しやすいものではない公共交通機関による移動を補完するものとしてサービスを実施しているという背景もあり、公共交通機関の利用をサポートする交通ボランティア活動の実施経験がない団体も多かった。
今後、こうした交通ボランティア関連活動団体に対し、交通ボランティア活動への協力を依頼していくに際しては、活動範囲、サービス対象者範囲の両面において広がりを確保していくことが求められる。