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5.4 ホームドアの施工方法

 

5.4.1 ホームドアのユニット化

 

ホームドアはドア部、駆動機構部、制御機器および戸袋部から構成される。

ユニット化の考え方としては、1]ホームドア一式を1ユニットとして取り扱う考え方と、2]構成部品をいくつかのユニットに分割する考え方がある。

ホームドア一式を1ユニットとして取り扱う方法は、搬入面のみ問題である。搬入に困難は伴うが、既設駅への搬入は可能であると考えられる。

構成部品をいくつかのユニットに分割する方法は、搬入面は容易である。しかし、組立調整作業を現地で行うことは、作業場所の確保や、作業精度、設備面で困難が伴うことが予想され、現地作業の時間が長くなると考えられる。

従って、ホームドア一式をユニット化して取り扱うことが良好と考えられる。なお、この場合は、ホームドアを軽量化し取り扱いを容易にすることが課題である。

 

5.4.2 工事工程

 

ホームドア設置工事の概略の推測工程の一案を表5.4-1に示す。

条件は1駅、ドア数48ドア(2ホーム相当)とした。また、ホームドア搬入はストックヤードを想定した場合を( )で示している。ストックヤード無しの場合は、搬入、仮固定までを1晩で行う必要があり、重機または人での対応となる。また、その際は、き電停止時間1.5時間、線路閉鎖時間2.0時間程度を想定する必要がある。

 

表3.3.3-1 ホームドア設置工事概略推測工程

044-1.gif

 

(参考資料(8)にストックヤード有りを前提とした場合のホームドア搬入計画例を示す

 

 

 

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