営団南北線ではホームドアに細紐センサー(戸締め部に上下方向のビームをあてる方式)を設けているが、京都東西線では設けていない。
この設置の有無の判断は混雑の度合いに基づくものである。
対策案として、閉検知後に数センチの隙間を設ける方法が考えられる。
挟み込みの危険例につき、広くアンケート調査を今後実施し検討を深める(来年度実施)。
(3) 2枚ドア間の段差の検討
一般的な段差の寸法は表4.1-1にて述べた。
この段差は少ないことが望ましく、ホームドアに関係なくJRなどで段差解消工事を行った所がある。
ホームドア側の対策として以下の方法がある。
・対策案1:ドア近くに注意喚起のステッカーを貼る。
・対策案2:ホームドア部に先きが見透せるようガラス窓を設ける。
(4) 2枚ドア間の床面隙間の検討
一般的な床面隙間の寸法は表4.1-1にて述べた。
この寸法が300mm以上の場合もあるが、現状対策はされていないので大きい箇所については別途積極的にホームドアと連動する床面隙間解消機構の開発が必要である。
ホームドア側の対策として以下の方法がある。
・対策案1:床面隙間の大きい箇所のドア近くに音声、点滅ランプ、またはステッカーにより注意喚起する。
・対策案2:ホームドア部に先きが見透せるようガラス窓を設ける。
(5) 停電対策の検討
電気駆動のホームドアで駅停電の場合にホームドアが開かなくなる問題がある。
対策として、ドアの鎖錠が停電により手動解除でき手でドアを開けられる方式とすることが考えられる。