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(d) その他

・圧迫感、旅客からの見通し等

・ドア部分と戸袋部分に生じる段差

・車両限界からの距離との関係を考慮(物の載せ掛け・立掛け、列車窓・柵からの乗り出し)

・最低基準:子供の飛び越え、ベランダ高さ規定

・最高基準:特になし、強いて言えば、コスト、圧迫感

・長物をかついだ人を考慮するか課題があるが、現状ホームドア無しの状態と同様と考えれば、考慮の必要はないと考えられる。

・空き缶や鞄の乗せ掛けを考慮したドア、戸袋部頂部の形状

 

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図3.1-2 頂部形状案

 

(3) ホームドアの設置位置

ホームドアの設置位置として、離隔距離1(ホームドアホーム側と車両限界との距離)について検討する。

離隔距離1が大きいほど、ホーム側旅客の安全上の問題、車掌の出発監視の問題などは小さくなるが、現実のホーム上の旅客流動を考慮し、ホームの有効面積を著しく減少さないようにする必要がある。

設置位置に関する考慮事項は次のとおりである。

 

(a) 各種規定による参考値

・普通鉄道構造規則21条(建築限界と車両限界の間隔)

車両の窓の側方となる箇所400mm(旅客が窓から身体を出すことが出来ない構造の車両のみが走行する区間においては200mm)。

・同上33条(プラットホーム)

プラットホームにある柱類とプラットホーム縁端との距離は1m以上。

プラットホームにある跨線橋口等とプラットホーム縁端との距離は1.5m以上。

ホームドア等を設けたプラットホームにあっては上記距離は1.2m以上(旅客の乗降に支障を及ぼす恐れのない箇所にあっては0.9m以上)。

・ハートビル法による通路幅員内法寸法1200mm以上。

(b) 事例検討

・先行事例

東京モノレール(安全柵) 350mm(柵中心)

 

 

 

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