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それから低公害車につきましては、先程の亀井さんのお話にもございましたようにノンステップにすると、CNGのタンクを屋根の上に載せるようになるのですが、このCNGのノンステップバス、それを当面どうやって安くしていくのかということが課題であるのかなと思います。

もう一つ、車椅子固定の話がございます。比較的あまり考えられていなかった中で、微妙な問題でもあるのですが、車椅子をどう固定するのか、どう安全性を確保するのか、車椅子使用者側の考えも入れてどう捉えるのかが大きな課題です。今日本ではいろいろな考え方が蔓延していて、なかなか標準的な策がないということで車椅子固定の仕方がてんでバラバラです。バラバラなのは日本だけではなくて、欧米を見回してもそうでございます。そもそもドイツなんかでは、車椅子を固定しないというのが前提となっていました。固定しないのはなぜかといいますと、簡単に乗り降りできるということと、車椅子使用者も手動の車椅子を使っておられて自分でこげるという、上半身は使えるという方の乗車を前提としていたという経緯があるからです。電動車椅子の方は、他にスペシャルトランスポートのような特別なサービスが用意されているので、普通のバスは手動の車椅子の方だけをお乗せすれば良いという、そういう経緯があって後ろ向きに載せて固定をしないというのがドイツの考え方でした。

イギリスではそのような形ですと転倒の可能性があるので、転倒しないように一本バーを付けたというような話もございます。アメリカではADAの法律からリフト付きバスが義務付けられて、車椅子固定というのもそれとセットで考えられておりまして、わりときっちりと止めるタイプが主流です。しかしながら車椅子のタイプがいろいろあるし、それから固定の仕方もいろいろあるということで、なかなかうまくいっていないというのが現状と聞いております。

そういう中で日本はどういくのかということで、本当はノンステップバスが登場する前にそれなりの議論をきちんとやって、ある姿を標準化しておいて欲しかったなと思ったのですが、ノンステップバスの開発が早くて普及も進んできていますので、日本の中でもいろいろな固定のやり方が出てきております。前向き、横向き、それから先程矢口さんのお話にありましたように自動で止めるもの、手動のもの、いろいろ出てきております。

それから固定される側の車椅子使用者の意見についても、あまりベルトでぎちぎちに固定されたくないよというものもございますし、それからふらふらするのであればきちんと止めて欲しいといったご意見もございます。そういうバラバラの中で、これからどうしていけば良いのか非常に悩みなのですけれど、車椅子固定についてのご意見を頂戴できますでしょうか。

岩崎さん、いかがでしょうか。

 

●岩崎

鎌田先生からご指摘を受けるまで、私こういう問題は知りませんで反省しております。やはり、こういうものはまとまった場でちゃんと議論をして、1つのきちんとした方式を作ってやるべき問題だと思っています。どういう形でやるのが良いのか、どういうようにやっていけば良いのかまだ見えておりませんが、今後事業者の方とか、いろんな関係者の方とお話をしていきたいと思っています。

1つの方式を決めてこうしなさいということにしないと、皆ばらばらだと利用される方も困るでしょうし、運転手さんも困ってしまうため良くないので、何らかの形で今バス事業者でどういうことをやられているのか、メーカーの方がどうやられているのか勉強させて頂いて、議論するようにしたいと思っている段階です。

 

 

 

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