その辺りの仕様の統一、標準化について、亀井さんの方から追加のコメント等はございますでしょうか。先程高い方で仕様が統一されてしまいそうだという話があったのですが、東京都さんの取り組みとして何かそれを引っ張り戻すような。2,000万円近い位の標準車ができないのかということに対してご意見を伺いたいと思います。
●亀井
今お話ありましたように、確かにメーカーの方、専門家の方に見て頂いて、むしろコストアップにつながるような検討の面もあろうかと思います。何か物事を検討する時に、どうしても見方が、より良いものを作ろうと言うのでしょうか、いろいろな実際の運用をしてみてお客様からの意見だとか、アンケート結果だとか、そういうことをみながらやっていきますとメーカーの標準から離れていく面があるのです。先程鎌田先生が仰ったようにメーカー標準で作るのがコスト的には安いのではないかという指摘もありますが、設計から開発コスト、量産化の面で考えた時に果たしてそれで良いのかどうか、私達もはっきりと分からない部分です。一般的に家電機器とかは非常に大量に生産され、しかも一つのメーカーで大量生産され、個々のメーカーはかなり違った仕様だと思います。しかし、バスの場合は一年間の製作台数が限られているとなりますと、どうしても一社での大量発注というのは非常に望み薄のことなんです。そうすると作る側、発注する全体で少しでも大量発注に近い形、設計・製作に手間のかからないような物を作っていきたい、そうすれば少しでも安くなるだろうということで、やっている訳です。
●鎌田
ありがとうございます。標準化の話も総論賛成、各論反対ということで、なかなかうまくいかなかったと聞いております。なんかそういう話を聞いておりますと、メーカーさんも事業者さんも、それぞれの立場のある意味でエゴを押し通しているのかなと思いまして、その中で一番不在視されているのがお客さんであって、乗客の立場から見ると、1台でも多くのノンステップバスが普及した方が望ましい訳です。そういう観点から言うと、ある意味でわがままを言ったりして、仕様決定がなかなかまとまらないというのは、バス事業として、またバスメーカーとしてのエンドユーザーであるお客さんに対してのアカンタビリティーを考えていないのではないかという憤りを感じる話でもあります。
なんとかいろいろな取り組みがうまくいって、値段が下がっていくことが期待したいと思っています。さて、時間の関係もありまして、少し先へ進まないといけません。
今、大型バスのノンステップが出てきたところで、これからは少しダウンサイジングかなという話がございます。今日も一メーカーさんが中型バスのノンステップバスをお持ち頂きました。10月には北海道の栗山町という所で、運輸省・運輸政策研究機構のSTSモデル運行に使われた車であります。中型、さらに小型へもノンステップバスのニーズが広がっていくのではないかな、という感じがいたします。今日もメーカーさんが沢山ご出席のようですので、そちらの方もよろしくお願いしたいと思います。