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●矢口

実は、鎌田先生から紹介していただきましたが、路線バスの標準化委員長ということで、ノンステップバス、実は路線バスも総論では全て賛成なんですけれども、各論でなかなか進んでいかないということで、継続的に議論はしているのですが、具体論がなかなか出ないという状況です。今回は、ノンステップバスということで、かなり意識的に新しい試みですので是非何かやろうと、バス協会内部でも動いております。

その中で東京都さんが主体となった8大都市での標準化を車体工業会の方からいただきましたが、どうしても民間と異なりますのが8大都市の方は日産・日野・いすゞ・三菱4メーカーの車両を大体入札ですが4社揃って買っていらっしゃいますが、民間バス会社の場合は、例えば1社だけ或いはせいぜい2社というようなことがございますので、敢えて4社揃える必要はない、例えば1社だけでよいということもあります。そのため、4社全てを揃える必要は少なく、仮に全てを揃えるとしたならば、一段高いレベルでの標準となってしまいます。実は、8大都市さんの標準の基礎資料を見せていただきましたが、どうしても賛同できない部分がありますので、私は敢えて4社の標準化をしないで、メーカーがいろいろの面で勉強していますので、メーカーの技術者が一生懸命開発したのですから、年間3000台の内の数%ですのでメーカー標準としての台数を増やしたいと思います。ノンステップというだけでもお客様は大変喜んでいただけるのですから、3000台の内、ノンステップが1500台、2000台となった段階で、よりよい、安いノンステップバスを増やしていけたらと考えています。

 

●鎌田

ありがとうございます。ノンステップバスをどう位置づけるのかということは次の話題としてとっておきまして、評価の方で今度は亀井さん少しお伺いしたいのですが、東京都さんは最初に導入された2台の内1台をいくつかの営業所で、いろいろな路線で使われて評価をされたと伺っておりますが、お客さんお立場でみますと確かにいいというのは誰が見ても明らかなんですけれども、逆に運転者さんの立場からは、どのように評価されているのかを少しお話いただけないでしょうか。

 

●亀井

やはり乗務員の評価につきましては、お客様に実際に乗っていただき、お客様より乗り降りしやすいと言われることが一番嬉しいということです。また、先程基調講演の中でもありましたように、乗降に伴う時間が短くなったのではないかと思います。交通局の方では0.9秒位という感じでしたが、乗り降りもステップがない分、安全ではないかと感じています。私も営業所に2年おりましたが、やはり乗降時のステップでの事故や戸挟み事故がありました。しかしステップがなければステップに絡む転倒等の事故もありませんし、戸挟み事故も減少するのではないでしょうか。そういう意味で、安全性が高く、乗り降りしやすいという点でもいいバスではないでしょうか。また、車椅子の方が乗られるときのスロープ板についても床が低い分、スロープ板も短く、取り扱いも容易になります。交通局で電動と手動を両方備えていますが、乗務員としては電動を希望しています。ただ、コスト的な面もありますし、スロープ板の出し入れ等は負担にならないのではないかと考えています。

 

 

 

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