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続きまして、ノンステップバスの標準化ということについてお話ししたいと思います(参考表II-1)。ノンステップバスにつきましては、平成10年3月までの納入実績は144両ありましたが、どのような仕様になっているかということについて検討しており、ドアの位置ですが、前・中・後ろの3つあるわけですが、前・中の2扉の仕様が97%でした。是非これを標準化にしていただきたいと思います。中ドアにつきましては、グライドスライド扉、引き戸扉、4枚折れ扉がありますが、この中ではグライドスライド扉が92%となっています。若干引き戸が最近増えてきていますが、現状ではこういう状況でありました。

後ろの対面シートに着きましては、アンケート調査結果からはあまり評判は良くありませんでしたが、対面シート有が86%でありました。椅子の数は無いよりもあった方がよいということで、9割近くが対面シート有でした。車椅子用のスペースですが、これがいろいろ種類がありまして、この中で前向きシートの手動跳ね上げ式、横向きシートの手動跳ね上げ式、車椅子専用スペース合わせて約8割ですので、電動跳ね上げ式等のコスト増に繋がるものについては除いて、これらで標準化したいと思います。車椅子の固定方法ですが、前向き手動式が89%でありました。スロープ板につきましては、自動式が72%ということでした。というわけで、理想論からいいますと、若干の不満はあると思いますが、144両のノンステップバスが安全に運行しており、皆様からも支持されて、是非増やしてほしいという状況ですから、標準化の中身については、是非8割〜9割方まとまっている中で、あまり変わった種類のノンステップバスは造ってほしくないという気持ちです。

次に、お客様の視点に立ったノンステップバスということで、当たり前のことですがより良いものをより安く、ある程度の妥協は必要ですが、メーカー標準を丸飲みしまして、より安く約2000万円レベルで、あとスロープ板を加えるという形で、大量導入していきたい、そうしてほしいということを思っています。路線バスの需要は年間3000両程度ということですので、その中のノンステップバスの需要が百数十台ですので、是非メーカー標準車で安く多く購入してほしいと考えています。

話題が変わりますが、次に東急トランセの試みにつきましてお話しさせていただきたいと思います(参考図II-4)。平成13年度中に乗合バスの規制緩和という方向性がありますので、東急バスとしましても新しい運営体制というのを試みたのが東急トランセです。路線バスの空白地帯、とくに渋谷駅の付近は坂が多く、道路が狭く、走行環境が悪いということで、小型バスの運行にしました。26人乗り、全長6.3mの小さなバスですが、そこに車椅子対応のリフトをつけまして、ドアを開けると自動的に補助ステップが降りるという仕組みになっています。また、先程のもお話に出ましたが、リサイクル・リチャージが可能な非接触のICカードを導入しまして、現在、利用される方の13%程度がこれを利用しています。それと、テレビをつけまして、将来はCMも採りたいのですが、現在は路線図、停留所名、車内を和やかにしますカラー写真等で案内をしています。また、女性100%の運転者ですので、ATを採用し、イージードライブできるようにしました。女性ドライバーによる思いやりサービスとしまして、例をあげますと、降車ボタンを押しますと「かしこまりました」というような応対をするなど、女性ならではのサービスに心がけており、マスコミにも取り上げられていただいております。それと、女性の職場の拡大ということでは、大変効果があったと考えています。

 

 

 

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