次にアンケート調査結果(参考図II-2)とありますが、これにつきましては、乗車した方にアンケートハガキを配布いたしました。返送されてきたのが813名で、男性が約4割、女性が約6割の状況でした。ここで主なものをご紹介いたしますと「このバスが増えると、バス乗車の機会が」という設問に対して「増える」との回答が30%ございました。非常にありがたいのですが、その内訳をみますと「増える」を答えられたトップは女性の20歳から39歳の範囲が約6割でした。当然のことながら、高齢者の方が増えるというのは予想していましたが、一番増えるというのがこの20歳から39歳の女性の方でした。これが意外な結果でした。また「扉の開閉」に関しての設問ですが「良い」というのが約6割でした。グライドスライド扉という人にやさしいバス検討委員会での標準形式ということで導入しましたが、大変良いという評価をいただきました。新しい方式ですので若干懸念はしておりましたが、好評で安心したところです。
次に、後部対面シート、これについてはある程度予想はされていたのですが、若い女性と熟年の男性に不評でした。受け入れられているのは、年輩の方と若年の方、とくに男性の19歳以下の方の「良くない」が4割であることから、6割の方は受け入れていただけたのではないかと考えています。後部対面シート後ろ向き座席の窓側と通路側の握り棒については、乗車中の不安感を低減し安心感を増すものとして設置しておりますが、これは「良い」というのが半数以上、「普通」が35%と非常によい評価を得ることができました。
最後の設問ですが、車両価格が従来型車両に対して25%高く、通常1600万円弱の車両がスロープ板なしでも2000万円となりますので、「運賃を値上げしてでも」という設問をしてみました。回答は限りなく0に近いであろうと思っていたのですが、3%程度の方から肯定的意見が寄せられました。運賃を負担してでもというくらいの良い評価をいただいております。直接運賃を上げるわけにはいきませんが、そのくらいの気持ちがあったということです。年齢別には、40歳〜69歳の女性の方が値上げしてでも良いからノンステップバスを増やしてほしいという意見が多くみられました。その他は、当然とは思いますが、企業努力により導入する、或いは補助金等を多く投入してほしいというような意見が3割ありました。
アンケートでいただいた回答を踏まえまして、利用者に何らかのフィードバックをしようということで、若干の改善点や車内後部の段差は不評等の意見に対しましては、車両構造図等を掲載したチラシを配布し、サスペンション位置など苦労したことを掲載し、言い訳ととられるかも知れませんが、その結果段差が生じることなどを説明しています。
次の輸送人員の変化、集中導入の効果(参考図II-3)については、21台を平成9年の7月と11月の2回に分けて導入したのですが、全て導入した後の平成9年の12月から平成10年5月の6カ月間における対前年輸送人員実績ということで比較してみました。人員そのものの把握は困難なものですから、収入を用いまして単価で割り、輸送人員を推計しました。それによると、大変嬉しいことに全ての月においてノンステップバスが都内の営業所の平均よりも増えておりました。数字をあげておりますが、都内の計6カ月間計で-2.26%という数字になっていますが、碑文谷線と清水線では全ての月におきましてプラスといいますか、都内の全ての値に比べまして増えているという状況です。下の表につきましては、都内の営業所において対前年比マイナスという中で、碑文谷線・清水線の健闘が非常に光っているということです。これがノンステップの効果だけということではないのでしょうが、利用者が増える特別の要因も見あたりませんので、集中導入による効果と私共は考えております。