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例えば平成8年ですが、新宿駅と東京女子医大を循環する宿74系統です。9年度につきましては東池袋4丁目から都立障害者センターを通りまして渋谷駅東口へ行く池86系統という路線だとか、小岩駅から江戸川区役所だとか錦糸町を通りまして両国駅へ行く錦27系統という路線に導入しております。10年度分につきましては新規に9系統に配備する予定で考えております。少しでも多くの方に、ノンステップバスを利用する機会を持って頂きたいということで考えております。

車椅子利用者の都営バス利用者数ですが、平成9年度では11073名の方が利用されました。平成10年度につきましては上半期6カ月ですけど、6929人です。このうち44.9%にあたる3110人の方が一般の標準バスを利用されまして、32.9%に当たります2,283人がスロープとかリフト付き超低床バスを利用されました。ノンステップバスにつきましては、1536人で率としては22.2%になります。昨年がまだ2両だった訳ですが、148名で率として1.3%ということですから、だいぶ率としては上昇して利用して頂いていると思います。

昨年行われました乗り降りらくらくバス普及セミナーで、前任の田中がノンステップバスについてのアンケートだとか、問題点・課題についてお話しまして、私は簡単にそのフォローをしたいと思います。

平成9年の7月にアンケート調査を実施した訳ですけど、その時428名からご回答を頂きました。その85%に当たります365名の方がノンステップバスになり、ステップが無くなったために非常に乗り降りがしやすくなったということで、普及の拡大を望んでおられました。その後特にアンケート調査は実施しておりませんが乗務員からの話だとか、団体の方の要望だとか、私たちが乗った実感としてお客様の評価はほぼ同じ傾向で、ノンステップバスに対する評価が定着しているのではないかと思われます。ですから、今後はノンステップバスの問題点だとか課題を解決して、まだノンステップバスも問題点・課題等もございますので、それらを解決して質の向上を図るだとか、また、標準車としての仕様の統一化、標準化を図っていく必要があるのではないかと思われます。

いくつかの課題としまして交通局の考え方をお話ししますと、例えば中扉につきましてはグライドスライドと引き戸がある訳ですが、実際朝の混雑時では扉に接して乗られているお客様が結構多いということで、そういう状況を考えますとやはり安全上から引き戸の方がよろしいのではないかと考えております。

フロントタイヤハウス上の座席ですが、お乗りになって感じられたと思いますが非常に高いということで、特に運転席反対側ですと足場も狭いということで、安全上から設置しない方向で考えております。

後部の後ろ向きの座席ですが、アンケート調査でもお客様の評判が悪かったということですが、ノンステップバスにつきましてはどうしても座席数が少なくなり、少しでも数を確保したいので、後ろ向き座席については設置する方向で考えております。安全性とかそういう問題ではないので、ノンステップバスとはこういうものだというご理解でご利用頂ければと思います。

先程基調講演の中でありました車椅子の固定方法だとか、乳母車への応対だとか、いろんな問題につきましては、今後の課題として、仕様だとか構造等に関係する項目もありますので、例えば今後出ますノンステップバス8都市技術会議の中で合わせて検討していきたいと思います。

 

 

 

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