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●岩崎

岩崎でございます。よろしくお願いいたします。

今、鎌田先生からお話ございましたけども、私の方で自動車交通局企画課長をやっているのですが、今規制緩和の問題も関わりつつ、今後のバスをどういう形で役所で考えていくのかということを、運輸政策審議会という所で、先生方に集まって頂いて議論しながら進めているといった状況であります。そういう状況も踏まえて、ノンステップバスにつきましてどう思っているかお話させて頂きたいと思っています。

まず規制緩和の方なんですが、先程太田先生、高橋先生からもお話ございましたけども、バスをもっと良いものにできないかということがやりたいことであります。乗合バスは昭和20年代、30年代は良かったのですが、残念ながら40年代以降、一時良かったりもしましたが長期低落傾向にあるという状況です。

乗合バスはもっと夢があって、もっと都市の中で使って頂けるものの筈なのに、なかなかうまくいっていないのではないか、もっと良いものになるのではないかと、常に期待しながらやっております。なぜそれがうまくいかないかというと、これは行政が悪かったこともありますし、事業者の方も独占に胡座をかいているところがありますし、役所も国もそうですが、一部を除いた地方公共団体の方も、バスについてあまり関心も持たずに、従来のまま来たのではないかと思っています。これから発想を変えていく、転換していくことが重要ではないかと思っています。

規制緩和とは難しそうなことを言っておりますが、乗合バスに対する考え方、新しい発想でやっていくということが重要ではないかと考えて取り組んでおります。その中で乗合バスの規制緩和、他の航空とか鉄道とか、他の交通モードと比べて乗合バスの規制緩和は遅くなっております。他のものは今度の通常国会に法律を出して、平成11年度中ですから、再来年位には規制緩和が施行されていきます。

航空などは事実上かなり先行しておりますが、乗合バスとタクシーは少々難しい問題がありますので、2年遅れでやりましょうと、平成13年度中にやりましょうということでやっております。なぜそうなっているかというと、バスについては都市バスと地方部のバスと分かれています。典型的に言いますと、地方部のバスは都市バスの黒字でもって支えております。しかし、それでは支えきれないものを公的補助という形で国、地方公共団体が補助して交通全体ネットワークとして支えているという構図になっています。これが乗合バスの規制緩和をしますと、当然のことながら新しく入ってくる人が出てきます。新しく入ってきた人は地方部に入ってくるかと言えば、まずそういう所には入ってこないで、都市部の比較的お客さんが多い所に入ってくるだろうと。すると今まで都市部の黒字でもって地方部の赤字を補填していたものが無くなってきますので、地方部の足が目茶苦茶になります。それをどうしますかということが非常に頭の痛い問題で、それを良く考えてやらないといけません。

規制緩和は都市にとっては良いものになるかもしれませんが、地方にとっては大変深刻な問題を生むかもしれません。その辺りのバランスをどう考えてやるのですか、ちゃんと答えを出してやって下さいと、言われておりまして、それを考えるために時間もかかるし、十分な検討が必要ということで2年遅れでやりましょうということになっています。

 

 

 

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