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もう一つ魅力的なサービスとして注目されますのが、今日のメインテーマでもありますノンステップバスということになります。ノンステップバスということで、高齢者や車椅子使用者、その他一般の方々にも利便性が高いと考えられます。

私どもが注目していますのはアクセシブル、誰にでも使いやすいということは、バスの運行上も非常にメリットがあるということです。私たちは、乗降時間はどうかということを非常に気にしています。これは横浜市と野村総研の調査結果を持ってきたのですが、そこで車椅子使用者の乗降時間で見ますとかなりノンステップ車両の方が短くなっているということです。これはリフト付車両と比べてということです。しかし、このテストでは、乗車時間はむしろノンステップ車両の方が遅いということになっています。どうもこの内容は、車椅子の固定に慣れていないとかの話があって、通常これはリフト付バスと同じレベルになるだろうと考えております。そうしますと、少なくても乗車時間が特に短くなっているということと、全体としても、車椅子の固定時間をさらに改善すると、かなり時間的に短くなると思っています。

ちょっとデータが欠けておりますが、これは車椅子の方です。あるいは高齢者を含めた一般の方を含めて乗降時間がどうなるかというデータが、最近あちこちで出ております。私が注目しているデータは、金沢の方で得られたデータを口頭で申します。既存バスとノンステップバスとでどれだけ乗車時間が違うかということになりますと、乗車時間の方が降車時間よりも節約時間が多いとなっております。既存バスで平均4秒位の乗車時間がかかるのに対して、ノンステップバスだと平均して1.7秒、1人当たり平均2.3秒乗車時間が短くなります。降車時間は既存バスが平均2.3秒、ノンステップバスが1.2秒ということで、こちらの方も平均1.1秒早くなっているということです。それから高齢者を取り上げますと、高齢者がノンステップバスを使う時の節約時間は、やはり一般の人よりも大きくなるということです。これらの時間短縮は、運賃の支払い方にもよりますが、1人当たり2〜3秒短くなるということです。なんだと思われるかもしれませんが、実はこれがバスの走行時間の短縮ということに大変大きな効果があるということは、おわかりかと思います。このようにバス停での乗降時間の短縮というのは、非常に大きなテーマとなるということですが、ノンステップバスはそういう意味でも、一般の利用者にとってもメリットがあると言えるのではないかと思っています。

あと問題点も指摘したいと思います。ここにあげましたのは、横浜の調査で明らかになったことですが、車両は良くなりました。しかし問題は走る空間と停留所です。停留所にいろいろ障害があるとステップが出しにくいとか、問題があるということです。

これも同じ調査から見たものですが、違法駐車が近くにいると停留所に寄り付きにくく、大体40〜60cmの範囲で寄り付いていないと、意味がないということがあります。そのためには、このバス停側の長さが6m以上必要だという調査結果が出ております。

理想的なバス停留所の構造ということで、横浜の1つの例でが、こうした切込式の場合は、このような寸法が出てきたということです。今日は詳細は省きます。勿論、テラス型の突き出しができて、それがもう1つステップが高くなっているということになりますと、非常に良いということは当然でございます。

 

 

 

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