●竹山
具体的な取り組みというよりも、なぜ取り組んでいかなければいけないか、というお話を最後にさせて頂きたいと思います。今ご紹介頂きました作文ですが、子供達が大人より未来を考えているなというか、未来の大人からの提言ということで、非常に私も参考にさせて頂いております。
いろんなやり方については、これから関係者と話し合ってやっていきたいと思っていますが、なぜやらなければいけないかという部分を、お互いに再度確認してお話させて頂きたいと思います。
現在の社会情勢から、物質的な欲求というものから、皆が「何か足りない」ということに気がついてきているのではないか。それが何なのかということが問いかけとしてあると思います。この子供達の作文からも、いくつか再確認したという内容がある訳です。
1つは、加速度的に進行する高齢化に向けて、交通を含めた社会整備について、大丈夫ですかという未来からの問いかけ。
2つめに「好き勝手に車に乗って、このまま地球を汚しつづけるのですか」という問いかけ。
3つめに「そんなにエネルギーを消費して、資源は大丈夫ですか」という問いかけ。
最後に「目先の経済活動や、便利さばかり追求していて、後で困りませんか」ということ。
これらは、みんな子供達の作文に書いてあるのです。これを大人が「まだ大丈夫だよ」と思うのか、それとも大学生の方からもお話がありましたが、しっかりと真摯に受け止めて、それに対する対応を真剣に考えていくのがどうかということで、物凄く将来が違うのではないかと思うのです。そういう社会の価値観とか、社会を変化させていく1つの手段が運輸省で指定して頂いた「オムニバスタウン」ではないでしょうか。
私どもの会社の中でも、「低床バスを入れることも大切、しかしながら一番大切なことは、社会の価値観をこれによって変えていくことだ」ということを言っておりますが、それが一番の重要なことだと思います。
話が大きくなりましたが、意外とこういう話からスタートした方が皆さんの意識が、社会的な意識が変わってくるのではないかと思いますので、お話をさせて頂きました。ありがとうございました。
●野中
先程、久保田先生からヨーロッパの事例でお話があったのですが、自家用車を多く使っている所で、どうやって公共交通へシフトさせていくのか。これはいろんな施策もありますが、やはり市民の意識改革だと思います。
あまり遠い話ではなく現実的な話として私は数字を見てみたのですが、パーソントリップ調査の結果を見ますと、朝の通勤時間7時台が一番車の量が多いのですが、その7時台で通勤する目的で車に乗っている方を数字で申し上げますと、バスを利用する人は2.5%です。それに対して乗用車を使っている人は72.2%です。これはこの72.2%をどう少なくしていくのか、市民意識によって、少しでも朝の自家用車転換ができれば、渋滞の緩和に繋がります。やはり、こういった部分をしっかりと見据えて、当面何をしていくのか。将来は何をしていくのかということを、整理して取り組んでいきたいと思っています。