豊島さん、よろしいでしょうか。リピーター向けのお話をしていただきましたが、初心者向けのお話もお伺いしたいのです。簡単な会社経歴と最初にノンステップバスをお入れになった時の状況ですとか、ちょっとお話頂きたいのですが。
●豊島
わかりました。簡単にかいつまんでお話しさせて頂きます。
私どもがバス事業を開始したのは、昭和8年ごろでございます。世界大恐慌の最中に始めた訳ですから、その前に大正末に軌道業を始めました。私どもには軌道と名前が付いておりますが、軌道を今から20年以上前に廃止となり、バスに切り換えました。その後市内を走っておりましたバス会社と一部合併いたしました。それが経歴でございます。
私どもの低床式バスには複層ガラスを入れております。なぜかと申しますと、外国の低床式バスのガラスは殆ど複層ガラスなんです。バスに乗っていて、どこで降りれば良いか分からないというのは問題です。北海道では1年の半分位は、寒さのため窓が凍ってしまい外が見えなくなってしまうのです。それを防ぐために複層ガラスにいたしました。おかげで窓が良く見えて良いのですが、今問題となっているのが夏です。夏には日の光が強くなってしまうため、女性の方が特に困っているようです。この対策としては、反射ガラスにすることを考えております。
運行時間が早くなったかと言いますと、変わりません。収入面では最低の収入が確保されております。不思議ですが、今までは0ということもあったのですが、最低乗車人員が低床式バスを入れた後の方が良くなっています。これには、低床式バスの物珍しさがあるのかもしれません。
一番問題となっているのは除雪です。結局、車椅子といっても、カートにしても冬は全く動くことができません。車道は除雪していますが、歩道は除雪されません。除雪しなければ、動くことなど不可能に近いです。ですから、低床式バスだという意味は夏にしかなく、冬は全然駄目です。それについて、今いろいろ協議しておりますが、除雪すると言いましてもとんでもない金額となります。停留所の近辺は私どもで除雪しておりますが、全部の歩道を除雪するというのが、一番の問題だと思います。
補足するとするなら、この程度でいかがでしょうか。
●久保田
ありがとうございました。竹山さんよろしいでしょうか。
先程いろんな施策をご紹介頂きました。それから効果も一部ご紹介頂いた訳です。面白かったのは初乗り100円にしたところ、お客さんが増えてしまったということ。それをもう少し詳しくお話頂きたいのです。それからオムニバスタウンを始めて、ノンステップバスを入れた後の効果というのは、何か出ているのでしょうか。
●竹山
運賃の関係は、鉄道も同時にやりました。鉄道の方は初乗り120円だったものを100円にしました。ご承知の通り、鉄道は乗る時に全て券売機で券を買いますから、確実に分かる数字なんです。120円から100円にした券が、運賃値下げをする前よりも約1割以上増えました。