4番目は、バス事業者が利用者の方々の利便向上のためサービス向上に努めるとか、マーケティングをやられるとかいった取り組みです、例えば、先程の遠鉄さんから話のあった「お客様第一主義」という観点でいかに取り組まれるかという視点です。バス事業もお客様から運賃を頂いて経営するのであれば、その運賃に見合うだけのサービスをどう提供し、同時にいかに経営を効率的にし収益を上げていくのかということが今後とも大きいウェイトを占めていくと思います。
5番目は、市民の方のご理解がどれだけ得られるかということです。市長さんがどれだけ熱意を持って取り組まれるかというが重要であることはもちろん重要ですが、市民の方が都市交通にあまり関心がないと、首長さんとしては選挙をやっても票にならないということで、どうしても政策としてのプライオリティが下がってしまうということがあると思います。非常に積極的にやられているという全国の市町村においては、市民の方々もバスに限らず公共交通について何かしなくちゃいけないという意識が非常に高いと言えます。
お手許にお配りされている「オムニバスタウン作文集」というものを拝見させて頂きましたが、子供達の作文を拝見しますと非常にハッとさせられることがあり、浜松市では小学生がこれだけ立派な文章をバスというものについて書いて頂けるようなまちの雰囲気になっているのだなと非常に感心しました。
6番目は多少手前味噌になるかもしれませんが、交通分野というのは、国の行政機関が連携してやらないといけないということであります。運輸省だけ、建設省だけ、警察庁だけという形だけではなかなか進まないのですが、オムニバスタウンという形で三省庁連携でやらさせて頂きますと、浜松市の客観的な交通条件等を踏まえた上で、オムニバスタウン整備が積極的に進められると思います。
ちょっと話が変わりますが、浜松市さんでやられているオムニバスタウンの取り組みというのは、国のレベル、運輸省のレベルでも非常に参考にさせて頂いておりまして、ある意味で二人三脚をさせて頂いているという感じを持っています。その際、我々の関心事は「いかに浜松市が立派なバスを活用したまちになるか」という観点だけではなく、むしろ全国のバス事業者のトップランナーとして成功していただくことによっていかに全国に広まっていくがという視点が重要です。すなわち、浜松市58万人の方だけではなく、国民1億2千万の方が何らかの形で恩恵を受けるような形にしたいというのが、我々の切なる希望であります。いろんな取り組みをされていることにつきまして、その一部でも良いから全国のバス事業者、市町村にも取り組んでいただけないかなと考えており、また、色々な形で形で参考にさせて頂いております。
今日のパネルディスカッションの主題であります「ノンステップバス」につきましても、4、5年前から導入が始まりました。豊島社長のところで初めて導入されたということが非常に先駆的なことだった訳ですが、ここ1年位で全国的にも導入が急速に広まってきました。我々もこうした動きに押される形で、補正予算で補助金を倍増させて頂いております。こういう新しいものについては、どうしてもブレイクスルーが必要になります。小さなことをやっていましてもなかなか広まらないことは確かなので、全国にいかに広めていくかという観点から、国も支援させて頂いております。
また、「ハイグレードバス停」というのが浜松市の中にございます。「ハイグレードバス停」という乗られる方の利便を考えたバス停というのも、運輸省として若干そういう部分の支援施策が手薄だったのかなと反省もありまして、10年度の補正予算で高齢者に配慮した「やすらぎバスステーション」というものを要求しており、全国に5,000箇所ほど整備しようと考えております。