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そういう中でバスについて少しでも皆様に意識を持って頂、特に今後利用して頂く子供さんに、意識を持って頂こうと取り組んできたところでございます。

少し長くなりましたが、取り組んでいる状況をお話させて頂きました。どうもありがとうございました。

 

●久保田

ありがとうございました。非常に盛り沢山のご紹介をして頂きました。これも後程お伺いしたいと思います。続きまして旭川電気軌道の豊島さん、よろしくお願いいたします。

 

●豊島

どうも。以前にどこかで私のお話を聞いたという方もいらっしゃると思いますので、それに時間もございませんから、簡単にお話をさせて頂きます。もし分からないと言う方がいらっしゃいましたら、後程質問して頂きたく思います。

私どもではバスの日というのが毎年ございます。そのバスの日に、宝探しという企画でバスの料金を無料にしまして旭川市で企画して実施しました。今2人のお話を聞いておりまして、「随分、差があるな」と思って聞いておりました。というのも、小学生無料、1日無料、誰でもバスは無料ということでやったのですが、驚いたことが分かりました。「バスの乗り方が分からないから教えてくれ」といったものばかりなんです。ですから、私どもの未来は真っ暗だなと思いました。しかし、乗ったことが無いのですね。我々は当たり前とばかり思ったのですが、今のお子さんは「バスなんて」という考え方があるのではないでしょうか。

私どもはスーパーをやっておりまして、よく外国のスーパーを見に行きます。そうすると、驚いたことがありました。ニューヨーク近くにロングアイランドという所があります。そこに行きますと、物凄くアットホームな感じのスーパーがあります。それと同じことを今から10年前にヨーロッパに行って、低床バスに乗った時に思いました。

低床式バスが乗りやすい、乗りにくいということはあるでしょう。しかし、乗用車というのは自分で運転しなきゃならない。しかも目的地までまっすぐ行くと、乗っている間わき見もできない、ただ目的指向だけのものです。我々はなんと申しますか、戦後からずっとわき目も振らずに、目的に向かって進んでまいりました。しかし先程申し上げましたヨーロッパの低床式バスに乗った時、ホッとするものを感じました。

バリアフリーと申します。私どものバスはニーリングはいたします。しかし、板は出てきません。私は歩道をバスと同じ高さにすべきと思っています。と申しますのは、バスに車椅子を乗せるのに時間がかかるとかの理由は良くない。車椅子の方も、目の不自由な方も、健常者の方も何も変わらない。1つも垣根がない。それが当たり前だと思います。そういう乗り物であれば、皆が「この乗り物は温かみがあるな」と考えてくれると思ったのです。というのも、ヨーロッパではそうでした。国によって違います。ドイツはとても親切だったし、フランスはどちらかというと冷たい感じ。しかし、冷たい感じのまちですら低床式バスに乗っていると、重たい荷物をカートで運んでくれたりします。それで皆当たり前という顔をしています。赤ちゃんを小さい車で連れてきて、自分の椅子の横に置いて座って話しているお母さん。それが普通の世界でした。しかし、日本の場合はまだまだそこまでいきません。

 

 

 

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