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しかし、こういう時代でございまして、そういうものに加えてアミューズメント施設、公共公益施設、それから都心居住ということで住宅を入れた複合的な再開発事業をやっていこうということで進めている状況でございます。

次にゾーンシステムについてですが、先程久保田先生よりヨーロッパの各都市のご紹介の中にあった訳でございますが、この図1(参考図I-3)の範囲でございまして、先程お話がありましたように、この地区の中央に東西に鍛冶町通りが通っております。この鍛冶町通りが幹線道路でございまして、中心市街地というか、中心商業地を分断する形になっております。そんなことからこの鍛冶町通りをトランジットモール化し、そうすることによって歩行者空間を確保すること、公共交通の利便性を高めていくこと、これがバリヤーになりますので、ゾーン間の移動を無くします。そのためこのゾーンの中には必要のない車は入れないようになると言いますか、入る必要性が無くなるような交通システムにするということでございます。

こういったことによって都心中心商業地の活性化を図っていこうということで、計画したものでございまして、昭和58年に懇談会が発足しまして、公共・民間合せて幅広く皆さんで協議して頂く。そういう中で計画してきたものでございます。区域内の道路整備もモール化する路線、コミュニティ化する路線、それぞれ役割分担を明確にして整備し、区域内の潤いをうまく作る。今ある公共施設を有効に活用し、公共用地の不足している分を、今あるものでカバーしながら使い勝手を考えていこうということでございます。そういったことで、中心市街地の活性化に向けて事業を進めております。

次に、公共交通への取り組みでございますが、公共交通としてのルート図(参考図I-4)が書いてございます。鉄道路線としては、JR線が東西に通っており、北に1本伸びておりますのが遠州鉄道さんの電車でございます。それ以外は、全てバスでカバーするというような状況になっております。先程申し上げたように市域全体に人口が分布しておりますので、バスに頼る率が高くなっているということでございます。数字的に申し上げますと、年間の公共交通利用者は約6,100万人ございます。そのうち、4,000万人がバス利用者でございまして、全体の65%、2/3がバスに頼っているというような状況であります。なお浜松市の場合は、先程竹山さんからもお話にありましたが、自動車交通の利用率が非常に高い都市でありまして、平成7年にパーソントリップ調査を実施しておりますが、その数字をみてみますと、自動車利用が61%、鉄道が2.9%、バスが2.5%と圧倒的に自動車利用といった状況になっております。このような状況の中で、いかにバスを活用していくかということが、浜松市の課題でございましたので、そういったことで取り組みを実施してきました。順序で申し上げますと、昭和61年に市営バスが無くなりました。昭和11年からありましたが、これが廃止されましたので、この段階で先程お話がありましたように、バス会社と公共と市民が一体となって、バス路線を、バスをどういうふうに今後運営していくのかという協議会を作りまして、そこから市民参加を始めました。引き続きまして、同じ61年に「バス路線総合整備モデル事業」の実施都市として運輸省の指定を頂きました。そして次の62年に「バス路線総合整備計画」というものを策定して、バス事業に具体的に取り組んだと言うことでございます。その辺りの文章は資料の中に書いておりますので、後程ご覧いただきたいと思います。

 

 

 

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