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まず、その意味で、もう少し入れるスピードを早めていく必要があるなと考えています。

それ以外に、このバスにはいろんな特徴がある訳です。電動スロープ付きで車椅子の方もご利用できます。しかし車椅子については、車椅子の固定方法とか、いろいろな課題があるのではないかと思っています。それはバスだけの問題ではなくて、乗りやすいバス停の改善、バス停に行くまでのアクセスの問題とか、そういう問題を総合的に考えて行政の皆さんも含めて一体となって、どうしていくのかということでやっていかないと、なかなか車椅子の方にとって便利な乗り物になり得ないということです。とりあえずはスタートが切れたということで、ここにいらっしゃる方にもご理解頂きたいと思います。

先程ノンステップバスの話を先生からもして頂きましたが、私どもでは去年からノンステップバスを入れた訳です。ところが、ヨーロッパの各都市では10年も前から入れているということです。先程高齢化の話もありましたが、バスというのは15〜20年位使う訳ですね。ということは今入れておかないと15年後の高齢化になった時に、まだ乗りにくいバスが走っている都市が殆どだという状態な訳です。ですから、私どもは、メーカーの方も含めまして気づくのが遅かったというようなつもりで、普及していった方が良いのではないかと思います。

それともう一点ノンステップバスの話をしますと、私どもも入れる時に一番心配だったのは、やはり道路の起伏といいますか、本当にあんな低い車が走れるかどうかということでした。それが非常に強く頭の中にありました。しかしながら、走らせてみたら大半が走れるのです。勿論、浜松市の方、県の方にも、相当道路を直して頂きました。直して頂きましたが、坂の全体を直してもらった所はありません。要するに坂を上がっていく時にショックを受ける場所ですが、そこを少し平らにすれば殆どが解決します。今日お迎えの他のバス会社の方は、「俺達の町は坂だから、あのバスは合わない」と思っている方が、まだ相当いらっしゃると思います。それは相当解決できるということをここでまずお話をさせて頂きたいと思います。

それからいくつか他の施策をご紹介させて頂きます。環境のお話を先程いたしましたが、この低床バスにはアイドリングストップという、自動的にエンジンが止まる装置がついております。このアイドリングストップについては、環境とか人にやさしいバスだから、マイカーより良いというふうに普及させるならば、基本的に全社どこのバス会社さんでも、付けていった方が良いのではないかなと思います。私どもでは、これからは貸切車にも付けて行きたいな、というような気持ちで、環境問題には対応していきたいと思っています。

7月1日に全国で初めて、これは私どもの事業でありますけれど、全路線で最低運賃の値下げを実施いたしました。150円だった最低運賃を100円にした訳であります。いろいろ大丈夫なのかどうか、経営自体もそんなに余裕のある状態ではありませんので、いろいろ議論もあった訳です。しかし、とりあえずやってみなければ分からないということでやった訳です。結果は、15%位お客さんが増えております。実は100円区間という1km位の区間は、今まではあまりお客さんが利用されていない区間なんです。というのは歩いてしまうか、電車で行くかわかりませんけど、いずれにしても短い区間ですから、あまりバスが利用されていないというか、非常に少なかったということでした。ですから、乗って頂いた分だけ増収増客になるという理解をして頂ければよいと思います。

 

 

 

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