結果、各学校別に「モーニングダイレクト」とは別に名前を付けまして、例えばキリスト教の学校には「チャペル」とか、非常に並木道が長くてきれいな学校には「アベニュー」とか付けたりして差別化を図りました。現在でも21便残っています。ただし、これは毎年学生が変わりますので、毎年実態を調べて系統を変えていかないと、なかなか存続が難しいものであります。
それからマイカーとの競争になりますので、できるだけマイカー通勤を減らしてもらうために企業向けの通勤バスの拡大を図ってまいりました。現在ではヤマハさんとかスズキさんとかの通勤輸送を始めとしまして40団体71台ということで、1つの事業になっています。
一方、地元のメーカーというのは殆ど生産工場になる訳ですが、その生産管理からは日に日に変わる生産量の調整の仕方を学びました。いくつかご紹介しますと、利用者が増えた時には増便をする。例えば、自転車に乗られている学生さんが雨の日にはバスに乗られると、当然お客さんが増える訳です。こういう時に増便するバスを「レイニーバス」と名前をつけています。これは浜松の方はご存知だと思いますけども、前日の午前11時発表の降水確率が50%以上の時には、「翌日の朝にレイニーバスを走らせますよ」と学校に知らせます。それで自転車からのお客さんに乗って頂けるということで、現在21便運行しております。
季節によっても利用の実態が変わります。これもJRさんなんかは、既にやられておりますが「季節ダイヤ」というものを実施しております。
いくつかお時間もございませんので、簡単にご説明させて頂きましたが、いずれにしても浜松市営バスの移管を契機として、数多くの対策を先手、先手と打ってきたつもりでありますが、それでもピーク時と比べると40%減っているという、60%になってしまったということで、現在でもこの状況は若干なりとも続いております。もはやバス事業者のサービス改善というだけでは、どうしようもないと限界を感じているのが実態であります。
そういう中でCSでお客さんの声を聞いたものをご紹介しますと、お客様のご意見の実に8割近くが運行時間に関わるものばかりでございます。つまり、現在利用されているお客様の中には、交通渋滞によってバスは遅れるものだとか、バスは時間がかかるものだというような固定観念が出来上がってしまっているというのが、実態ではないかと思います。これでは、時間が勝負相手ではどうしようもない訳であります。そういう中で限界を感じていた時期に、今日、運輸省の塩田さんがおられますが、国で考えている「オムニバスタウン構想」というのを聞きまして、「これはすぐにやらなければいけない。都市交通の建て直しはこれしかない」ということで、浜松市と話し合ってすぐにお願いに上がりまして、現在指定第1号に至っている次第でございます。
その中で特に着目した点は、運輸省と建設省と警察庁の三省庁が連携した構想だということで、これは時間がかかるかも知れませんが、きっと良い方向に向かって、定時性が確保できるようなシステムができるのではないか、ということで大きな期待を持ちました。
このオムニバスタウン計画は始まったばかりでありますが、先程のノンステップバスを含めて、若干最近の施策、今後の施策をご紹介します。一応低床バスにつきましては、先程申し上げたようにずばり「オムニバス」と名前を付けまして、26両運行しております。非常にお客さんに好評でして、「早く自分達の路線にも導入してもらいたい」という強い要望が出ております。多分、私の感じではこれが40台、50台、60台位になると、もう他のバスというのが物凄く不便なバスのように見えてしまってくるのではないかと思います。