Light SARについては詳細は不明である。
また、上の3機は水平(HH)及び垂直(VV)の偏波モードを持っており、その組み合わせで対象物の構造などに基づく分類が可能になると期待されている。
3.8.2 航空機搭載型
航空機搭載型SARとしては日本では、NEC-SAR(Xバンド)及びCRL/NASDA SAR(Xバンド、Lバンド)が運用されている。海外では他のバンドの航空機搭載型SARもあり、実験・観測等に用いられている。
航空機搭載型SARは衛星搭載型に比べ以下のような特徴がある。
・回帰周期にとらわれずに任意の日時に観測が可能
・空間解像度、観測幅が可変
・飛行コースの自由度が高く、異なる方向からの観測が可能(SARでは観測方向によって画像上の見え方が異なる場合がある)
・観測幅内での入射角の変化が大きい(入射角により散乱特性が異なる対象物の場合は画像上の見え方が異なる)
海洋観測に関しては、撮影の自由度(日時、場所、解像度等)の高さから油流出、海難救助などの災害・緊急対応場面で重要である。
また、衛星搭載型同様ポーラリメトリ機能があり、流氷観測などに利用できると考えられる。