RADARSAT/SAR画像では、海面部分であっても風波の影響によりかなり高輝度に観測されることがあった。特に細かい流氷が分布する領域や海面と流氷が入り組んでいるケースでは高輝度な海面が流氷の判読に障害となった。この傾向はJERS-1/SARでは比較的小さかった。
異なる衛星が同一地点を同時に撮影できることはまれであるが、今回ほぼ同時に撮影されたSAR画像(JERS-1)と可視画像(SPOT)が得られた。両者の分布は全体的には一致しており、判読性は可視画像の方が良いものの、雲がある場合の手段としてSARが有効であることが示された。