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図38 流速による位置のシフトと輝度値の低下

 

2] 断面での輝度値と流速の比較

輝度値と流速とを比較するため図40に示した3断面について画像の輝度値(DN値)と実測流速とを図41〜図43に表示した。

1) 断面AA'

現地観測は2月23日21〜23時に行われた。

断面AA'は北西-南東方向の2測線の内、南西側の測線に沿った断面であり、横軸は北西側からの距離を示している。距離20,000〜25,000mの付近で流速が約1.0ktから3.0ktに急増していた。画像のDN値はばらつきが大きいため150個の移動平均をかけて平滑化したものと比較した。DN値は15,000m付近の130程度から21,000m付近の110程度まで緩やかに低下し極小値を示した後、130程度まで急増した。流速の急変部とDN値の急変部は一致していたが、流速の急変部の幅に比べてDN値の急変部の幅は狭かった。ただし、DN値の低下部分全体と比較すると、流速の急変部に対してDN値の低下部分の幅はほぼ等しく全体に北西側(グラフ上で左側)にシフトしていた。

なお、DN値が北西(左)から南東(右)に向かってコンスタントに上昇しているのは入射角が東ほど大きいためである。

 

 

 

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