<新しい政策の目的>
○有事における自動的アクセスのための軍事施設の発達。
○地域的安定を維持するためにアメリカのコミットメントの信用を強めること。(いかなるときもアメリカの参加を確かめること)
○費用対効果。韓国、日本、シンガポールにすでに施設を持っているため、基地を維持するより、アクセスを確保するほうが安価である。
○パワー・プロジェクション効果。一極世界においてパワー・プロジェクションすることは強引なものではない。しかし、アメリカは現在、この地域のさらに多くの国々が基地へのアクセスを開く用意ができ、展開のための軍事施設が強国に設置されるにつれ、より良い位置にある。シンガポールは政策転換の良い例である。
○シンガポールはアメリカ軍の参加を駐留させる手伝いをしている。シンガポールはアメリカ海軍の駐留をまかなう特別な海軍基地を建設している。CHANGI海軍基地に2000年に完成する予定である。これはグアム-中東、韓国、日本の間での重要な中継基地であるスービック海軍基地の代替基地である。
○スービック港が閉鎖されたあと、シンガポールは1990年に、アメリカにこの海軍基地施設を提供した。それ以来、シンガポールでのアメリカの駐留は拡大した。例えば、アメリカ空軍は1年に6回、1度に約1か月間シンガポールに分遣隊を送っている。アメリカ海軍はシンガポールを港として使い、他の海軍と共に訓練するために3か月の間海上に派遣する。今月初め(1998年12月2日)、アメリカ海軍の航空母艦カール・ビンソン(CARL VINSON)が、他の護衛艦に加わるためにシンガポールに到着した。およそ9万5千トン排水量を誇り、約5千人の水兵と80機の戦闘機を搭載できる。
1. マレーシアの政治の底流に話を絞りたい。特にマレーシアの通貨コントロールについての国際金融について多く語りたい。しかしその前に、懸案の特別な問題について説明したい。マレーシアが、混乱した政治の変化に耐えられるのか、特に、マハティール博士が首相としてその任に留まるかどうかである。
2. 今、この問題についての推測の域に入るが、私は強気である。マハティール博士は首相を続けるだろうし、マレーシアの政治的変革は、1955年以来ずっとそうであったように、平和的であろう。次の総選挙は2000年5月前にはないだろう。しかし、政治的原動力によって早まるかもしれない。今日、マレーシアの政治について語るとき首相の健康が一定の焦点であろう。マハティール博士は73歳である。10年前に動脈バイパス手術を受けた。高齢にも関わらず、さらに健康である。他の政治リーダーと比べて、彼は高齢ではない。例えば、宮沢(喜一)は79歳、故鄭小平は、死んだとき89歳だった、元大統領スハルトは失脚したとき74歳だった、グレン上院議員1998年に2回目の宇宙空間に出たとき77歳だった。もちろん50歳でも、役立たずになる人もいる。リビアのカダフィーやカストロは思い出す限りの間、職務に就いていた。実際、マハティール博士は過去17年間首相である。ドイツのコール首相もまた最近の選挙で社会民主党に敗れるまで17年勤めた。シンガポールのリー・クワン・ユー氏は31年間の間首相であった。40年間にわたって、閣僚を務めた(うち九年間は上級閣僚)。彼は健康状態があまりよくないと伝えられていたが降りる噂はなかった。実は、マハティールは健康状態がよい。彼の年に関わらず元気である。