警察に対抗し、海賊達は、士官、見張り役、ハリソン二等航海士を「人間の壁」として掴み、彼らの船に逃げた。ハリソン二等航海士が、射程距離外のガレー船の階段最上部にある奥の部屋に彼を押し込んだ時、士官が逃げ出せた。引き続く争いの中で、海賊達はハリソン二等航海士と見張り役を撃った。ハリソン二等航海士と見張り役は、二人ともサントスの病院に運ばれそこで治療を受けた。ブラジル警察は、この海賊達を捜査中である。
マレーシア
1998年1月11日、午前2時に、ホンヂュラのタンカーチオマン号が、緯度0205N経度10424Eの地点で、海賊に乗り込まれた。その船は、タイの湾岸に向け、300万リッターのガス油を積んで航行していた。海賊達は、小さな船を使い、乗り込んだ。彼らはナイフ、ピストル、ライフルで武装していた。海賊達はブリッジを攻撃した。船員達は奇襲され、腕を縛られ、テープで目を覆われた。携帯電話を含む、全ての船舶通信機器は船から取り除かれた。海賊達は、船員の個人的な物品、お金や証明書を奪った。その船にいたインドネシアの航海士パイミン氏は、案内するように海賊達に命令された。
後に、海賊と協力したタンカーが到着し、100万リッターのガス油の一部の積み荷をそのタンカーに移した。そのタンカーの船籍は不明である。海賊達は同じ日の17時ぐらいにその船を去った。彼らが去る直前に、エンジンを弱め、船員の一人の縄を解いた。7人から10人の海賊が、マレー語、タイ語、中国語、ビルマ語、英語を話した。彼らは、ナイフとヘッド・マスクを残した。
バングラディッシュ
1998年2月10日、海賊達は、チタンゴン港沖に停泊していたラス・アル・ズール号を攻撃した。海賊達は、刀と鋭いナイフで武装し、その船が電撃作戦を行っているときに乗り込んだ。24時間以内に、同じ船に対し、海賊達によってなされた二つの別の攻撃があった。
その船は、0時30分に港に着いた。最初に、小さな船が到着し、1時25分に、急いで出港した。デッキの見張りは継続された。2時10分に、6人の武装した海賊が、その船に乗り込んだ。見張りは、海賊達の乗り込みを阻止することができなかったが、警告を発することはできた。警告があったにもかかわらず、海賊達は3本の停泊ロープを、彼らの待っている船に下ろす事ができた。船の乗組員が、海賊を追い払うために集合したときに、海賊達はロープを切り逃げた。それから海賊達は、木製ボートを使い、2度目の攻撃を仕掛ける前に、船の船尾下の見えない場所に隠れた。船尾楼甲板の脇が照らされていなかったので、乗組員がボートが近づくのに気づくのは困難であった。
同日22時7分、二回目の攻撃が、1つ1つに三人が乗り込んだ3隻のボートによって行われた。
