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この外、ロンボク海峡の東側に、オンバミ・ウエター海峡(標識・寄港地なし)やトレス海峡があるが、国際的な船舶の航行にはほとんど使用されていない。トレス海峡は、水深が12mしかなく、ほとんどの外航貨物船や外洋海軍艦艇にとって、通過不可能である。

 

図-1 戦略的チョークポイント:マラッカ、スンダ、ロンボク海峡と南沙群島を通過するSLOCs

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出所:Noer, Chokepoints: Maritime Economic Concerns in Southeast Asia, p.3, Figure 1

 

(2)戦略的な海峡への経済的依存度

図-2は、海峡を通過する出発地と到着地別の国・地域の貿易量を示している。ここでは、ベルシャ湾がマラッカ海峡を通過する最大の貨物量の出発地になっていることが注目される。また、ロンボク海峡を通過する貨物の大部分は、オーストラリアを出発地としている。

 

 

 

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