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参考資料2

 

高速艇に対するVTS(Vessel-Traffic-Service for High Speed Crafts)

Dr.-Ing.Reinhard Muller, Kpt他

Wismar大学、Warnemunde海洋部

 

1998年の6月にドイツのハンブルグで開催された第14回国際航路標識会議のVTSセッションでのドイツのDr.-Ing. Reinhard Muller,Kpt.ほかの「高速艇に対するVTS(Vessel-Traffic-Service for High Speed Crafts)」の報告

 

概要

高速フェリーによる交通量の増加と変化が、航行の安全を改善し、海洋環境を保護するための新しい対策を必要としている。技術面と組織面での新しい取り組みが必要になっている。高速艇の航路が含まれる、VTSの海域において、衝突や座礁を防止する為に船舶に対して航海上のデータを提供することが近い将来実現するであろう。これは、陸上で航海用データを収集し選択することによって船上での船員の作業を減らそうとするものである。誘導と情報システムは、特に高速旅客フェリーに対して、安全性を改善することになるであろう。

 

この結果は、操船過程における操舵員の対応時間を向上させるものでなければならない。 交通センターからの外部支援は、港湾進入区域への交通の流れを調整し、その他の特殊な作業を処理するものでなければならない。高速艇の最適な速度/時間グラフと航海計画を決定することで、誘導を実現することができる。

 

例えば、ドイツ東海岸又は西沿岸地域などの交通密度の高い区域では、VTS情報に基づく定期旅客フェリーについての情報システムは、安全に決定的な貢献をすることもできる。既存のVTSセンターに求められる特別な業務を設定し、組み入れるためには調査が必要である。本論文は、VTS運用員に新たに求められる事柄と仕事及び従来船の航路範囲内に予想される高速艇の交通に対応する機器の構成を概括するものである。

 

 

 

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