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欧州におけるロラン-C

Northwest European Loran-c System(NELS)の現状と活動方針

 

Terje H Jorgensen

Haed of the Co-ordinating Agency Office of the Northwest European Loran-c System

 

略歴

 

Mr. Jorgensen はノルウェー軍の上級教育機関(Academy) を1986に卒業した。彼はNCD(Norwegian Chief of Defence) および財務管理と運用計画のNAMC(Norwegian Army Material Command)として1986から1991年まで業務にたずさわった。

1991年にはNELSの組識に参加しNODECA(Norwegian Defence Communication and Data service Administration) の一部としてNELS の実行計画と財務の仕事に係わった。彼はまた1995年からNELSの運用と維持の調整の責任者であった。

ILA 、INA(International Navigation Association) およびNordicとRIN(Royal Institute of Navigation) のメンバーある。

 

要約

 

この報告書は欧州のロラン-Cシステム" NELS" のさらなる開発と完成のための計画と状況について述べている。またロラン-Cの拡張計画と活動、欧州でロラン-Cの運用を継続させるための基礎を確立する政策的問題について説明し、最後に電波航法の関係者が直面している地域的および国際的な活動方針とILA に関連した個々の問題について延べている。

 

はじめに

 

GPS の弱点と電波航法システムの併存の一部としての陸上システムの重要性はさらに認識が高まってきている。米国のロラン-Cの運用継続の決定は欧州で歓迎され、これは欧州でロラン-Cを発展させる時の助けになるであろう。なぜならば、欧州の電波航法併存の一部としてロラン-Cを使用することについて依然としてある距離があるからである。

地域的、国際的な電波航法の建設については欧州の政策的な協議事項である。しかし、今日の様々な国家の政策は調和からはほど遠いものである。ロラン-Cを将来の併存の一部として採用することについて依然として気乗り薄である。一般に今日の欧州ではGPS の弱点とGPS のオーナーあり運用者である米国以上の体力を必要とする併存を認めることに積極的でない。

 

 

 

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