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V.議会への報告

 

この作業は1996年の議会の指示に応えて報告書を作成してDOT をサポートした。

 

今までの結論

 

この解析の最終結果が提出されるまでの間、次のことが明らかになった。

 

・ ロラン-Cの利用者団体は熱狂的にシステムの存続をサポートしているが、これが同等のGPS 装置の購入により著しく低下することはない。

・ ロラン-Cの送信機と受信機の製造会社は、性能を改善する新しい開発を含めて技術面、運用面及びシステムの能力が幅広く理解されていないと思っている。

・ 海事関係者は、特にロラン-Cの再現精度と同程度のシステムの代替えを要望している。

・ 航空および船舶関係のロラン-Cの利用者の多くは、単一システムの精度より独立した併存補強のシステムを希望している。

・ 前述のとおり、ロラン-Cの提案者はロラン-CとGPS の単純な競争ではないことを強調する。ロラン-Cの提案者はシステムは補強であると信じている。

・ ロラン-Cの技術的強化と国際的な容認は進んでいるようにみえるが米国のロラン-Cサービスの閉局の要求は技術的、経済的に(決定する立場にある) 米国に委ねられるかも知れない。

・ ロラン-Cから(ほかのシステムに) 変更するユーザー費用それにロランの再現精度に比べ補正されていないGPS の能力の低下は無期限にロラン-Cの運用を継続するのと費用対効果は等しくなる。

・ ロラン-Cを残すのであれば、予想できる確実なサービスの継続期間(の決定に)は現状の回復と、投資を呼び込む勇気づけが必要である。

 

最近の技術開発

 

米国およびその他の国で2つ技術開発がロラン-Cの活動の広がりの前兆になるかも知れない。

 

GPSの航空機用バックアップとしてのロラン-Cの使用

 

FAAは衛星を使用した航法装置のバックアップと補強システムとしてロラン-C の可能性についての調査を開始した。ジャミングと侵入行為を受けやすいGPS を基にしたガイダンスシステムの性格についてここ数カ月広く論議された。FAA は特別に計画されたGPS のアプリケーション(Wide Area Augumentation Systen/WAASおよびLocal Area Augumentation System/LAAS) および バックアップ機能をもった補強システムについてロラン-Cを含めた他のシステムの可能性の調査を開始した。

 

ユーロフィックス

 

GPSのロラン-Cをベースにしたディファレンシャルシステムがここ数年間研究されている。Northwest Europe Loran-C System(NELS) がディファレンシャルGPS としてUSCGに使用されている Radio Technical Committee for Maritime(RTCM) の56ビットのフォーマットでロラン-C送信機の信号パルスにGPS の補正データを乗せて放送することを決めている。(A decision has recently been reached that .... ) このシステムはEUROFIX と呼ばれている。

 

 

 

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