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III.費用対効果の検討

 

契約者が最初に手掛けた作業は費用対効果の分析である。利用者とサービスの供給者双方の費用の詳細と利益の取扱についての評価基準の確立である。費用対効果は1998年1 月16日に政府に提出された。利益の取扱についての分析は政府の「Equivalent level of service」の作業評価の声明に基づいた。そのため、この作業は費用比較作業の本質となった。契約者は最初に3 つのもっともらしいシナリオを考えた。最初は政府が決定して進めようとしている2000年に閉局することを前提とした基本路線である。これに代わる1 案は、ロラン-Cを大幅な資金の再投入無しに2005年まで運用することを推定したものである。2 案は無期限にロラン-Cの運用を継続することを要求するもので、2015年までの年間費用を検討するものである。

 

会議に先立つ一週間前、コーストガードは「2005年」案の質問の中で尋ねられている全体の費用とシステムの状況についての回答を準備した。コーストガードのシステムマネージャー、2001 年の始めまで大幅な資金の再投入無しにロラン-Cシステムの精度と有効性のレベルを許容範囲内に維持することは期待できないであろうと述べた。

" The Loran-C systetm could not be expected to continue to provide acceptable level of availability and accuracy without significant recapitalization beginning in the year 2001"

 

それ故 CBA(費用対効果の分析) は更新されたコーストガードの意見を組み込み再構成された。そして、残る2 つのオプションのみが記載された。

 

IV.推移と資金計画

 

この成果は1998年2 月に政府に提出した。これは、省庁間の経費の割り当て、開発のための活動方針及び議会に対する必要経費の提示等を記述したいくつかの主要な発行物はプロジェクトのこの部分にインパクトを与えた。FAA とUS Coast Guardの双方はシステムの資金がここ数年間、厳しい状態に面しているので、細心の注意をもって将来のロラン-Cの資金調達にあたることとした。

システムの修復と近代化の両方のための追加資金および将来の運用と保守の必要性は他の重要性の高いプログラムの潜在的競合として現在の予算環境で理解されるかもしれない。最後に、ある公的な数人のメンバーロラン-Cの利用料の受入れを暗示した意見を発表したけれども、これらの料金の管理、ユーザーの公平な分配、サポートされるべきシステムの取扱が難しい問題である。

 

 

 

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