絶対的協調
(A CELESTIAL PARTNERSHIP)
国際ロラン協会への基調演説
Mr. Langhorne Bond
(元、FAA 理事 )
12 October 1998
I GPSのジレンマ
ある人は"人生に二度は無い"と書いている。ロランは彼にこれが誤りであることを証明している。つまり、ロランは電波航法装置とタイミング標準として役割を拡大し、新しい分野に入り込んでいるからである。
ロランの将来はGPS と素晴らしい結びつきにより保証される。ロランとGPS の結合は理論的でありGPS の全ての疑念を払拭するものである。GPS は航海、位置決定それにタイミングシステムとして優れたものであるが完全ではない。我々は、GPS は信号強度が大変弱く(One ten quadrillionth of a watt)故意または偶然による妨害に攻撃されやすいことを知っている。これは公に討議された問題のひとつである。GPS 衛星(又は他の同様な衛星航法システム) はバード(国防総省)のオーナーより制御されている。米国はGPS の信号を何時でも、何処でも断にする権利を留保している。それ故、軍用あるいは民生用の航海、位置決め、タイミングのために都合により単独に衛星を自由意志で選択できる (米国以外の) 国は存在しない。
安全と主権は最新の優れた技術の受益により解決されなければならない二つの要素である。
航空、海上における航法の解決策は今や明白である。GPS はオーナーより保護され制御された完全な地上システムと連携されるべきである。
最良の航法システムの併存についての討議は今始まった。航空の利用者のためには二つのシステムが維持されなければならない。つまり、航空路の飛行と空港操縦のための航法システムと着陸のための正確なアプローチシステムである。海上では垂直方向の位置は必要でないので航海システムのみが必要となる。