◆ 船舶 (v_vesl)
VTS情報とその他のARPAとかAISとかに由来する対象との間を区別するために、特別な記号と色とがVTSの対象船舶用に提案されている。
船舶の進行方向を示すベクトルと中央に置かれた『領域 (domain)』とを用いるものが、選択肢の候補としてある。
◆ 指定範囲 (円) (v_arci)
円の中央の位置と円の半径とによって円の範囲が定義されている。
◆ 指定範囲 (多角形)(v_arpo)
範囲を表す多角形は角によって定義される。
◆ VTS区域を経由する航路(v_rout)
航路情報を示すCIRM記号を付け、変針点と点線または破線を用いて表示されるべき航路。
ルート航行に関係している追加データは、通常航行情報として表示されるように、メーカーから供給されることができる。
◆ ブイ(v_buoy)
ここで意図していることは船舶で直ちに使用されるためだけの臨時的な変更を送信することであるので、BOYDEF02(簡略化されている)とBOYGEN02(略されていない海図)という2個の「S-52」のディフォルト記号のみが使用される必要がある(同意されているVTS用の色において、また、『?』記号はないという条件において)ということが提案される。
◆ 危険性の強調(v_dang)
VTSセンターは、航海者の注目を、危険な場所、水深、遭難船、船舶などへ集めさせる情報を送り出すことができなけらばならない。危険性の強調は、標準S-52記号のどれにでも重ねて上に置くことができる。ディフォルトとしては、情報記号が使用されるべきである。
◆ 危険漂流物(v_fhaz)
識別できる浮体以外の危険漂流物は、港湾区域において発見されることがある。標準S-52の一部に現在適切な記号がないのであれば、当該位置に単純な『VTS注意記号』(航海者の注意記号#69と同様のもの)を置くだけで、十分と思われる。
妥当な場合は、『危険性の強調』を同じ場所に追加することができる。
◆ 遭難船または妨害物(v_wrck)
VTSセンターは、新たに位置がわかった遭難船または妨害物の存在を放送できるべきである。当該位置に標準S-52遭難船記号またはVTS注意記号を使用すること。
妥当な場合は、『危険性の強調』を同じ場所に追加することができる。