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議題17:VTSシステムの分類についての勧告の作成。この作業の範囲は、航海者によって使用されるための分類方式を確立することとすべきである、ということが全会一致で合意された。また、分類方式を確立するにあたっては、品質保証の問題を取り込まなければならないことが留意された。このことから、処理手順が考え出され、この作業では次の具体的な3項目、つまり、1)VTS業務または活動の細分化、2)評価基準の明確化、3)検証方法の確立、が検討されることになった。達成目標期限の2001年第1回会議については、委員会から託されている他の作業が、この作業を最終的に完了する前に終了されているべきである、ということが感じられた。

 

議題18:内陸水路のVTSについての一般勧告の作成。内陸水路が抱いている適応性は、地理、通航の混合状況、天候状態、その他の地域的な環境条件など地域特有の環境状況に極めて大きく左右されるが、IALAの手引きが全ての管轄機関の益になると考えられる場合は、その適応性を見極めるためには、これらの水路が持っている運用面の課題を検討することに意義がある、ということが認識された。全ての委員会メンバーは、国内の内陸水路の基盤システムを、運用、技術、法律、要員問題との関連において検討し、この作業を前進させるために有用であろうと思われる関連情報を、どんなものでも、次回会議までに、事務局へもたらすことを要請されている。

 

4. 議題19のVTSの運用面における目標についての勧告案(資料VTS 10/3/1)に関しては、当WGは、この勧告は修正して、資料VTS10/WG1/WP2に示してある4項の目標を取り込むだけのものとなるようにべきである、ということに満場一致で賛成した。但し、原案の2番目の部分は、これらの目標から作業項目を引き出す時に更に参照するための内部作業用資料として保有されて置くべきである、ということも合意された。

 

5. 総会の結論(資料VTS 10/4/1)については、結論1と2とのみが、WG1の今後の作業に関係あることが、満場一致で合意された。この2点の結論が、この4年間の作業期間を通して考慮されることになる。

 

 

 

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