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別添23:第10回VTS委員会最終全体会議 作業部会1の会議報告

第10回VTS委員会

議題12

 

VTS 10/12.1.2/1

1998年9月4日

 

作業部会1の会議報告

 

1. 作業部会1(WG1)は、1998年8月31日から9月3日まで会合した。資料VTS10/5/2に列挙されているように14名のメンバーで構成された。当部会では、作業プログラム(案)(資料VTS 10/5/1)、VTSの運用面における目標(案)(資料VTS 10/3/1)、総会の結論(資料VTS 10/4/1)を検討した。また、VTSの分類についての理事会の注釈(議題12、資料VTS 9/18/1)についても検討した。

 

2. WG1の最初の目標はTORを作成することであった。TORの範囲は、単に割り当てられた項目を羅列するだけの行為を超えたところに発展させるべきであろうことが合意された。従って、作業項目の詳細な解析が行なわれ、各々の項目がもたらすものとそれらが達成されるであろう処理過程とに関して、共通の理解が確実に醸成されるようにした。

 

3. 作業プログラム(案)(資料VTS 10/5/1)において明確にされている作業に関しては、以下の点が討議され考慮された。

 

議題15:VTSシステムの整備に先立って行なわれる危機解析及び実現可能性の検討についての勧告を作成する。完了期限の目標は、1999年第1回会議となっているが、これを達成することができるようにするために、通信作業班を設定し、フィンランドにより調整が行なわれること、が全会一致で合意された。通信作業班は、国内の前例から関連資料を提出し、次の会議で委員会が検討するための勧告案へ組み込めるようにする。また、当WGは、この作業の範囲には、新しいVTSの整備実施と既存VTSの評価見直しとの両方を含めるべきであるということに、全会一致で合意した。

 

議題16:VTS機器の動作性能基準についての勧告を作成すること。一般的な意味におけるVTSの運用に関する基準がない状態で、機器についての基準をどのようにして作成できるのか、という懸念が表明された。そこで、当WGは、VTSの機能と作業とについての解析の結果として得られる性能基準を見極めることにより、トップダウン方式の対処方法を利用し、機能的な手法によってTORを作成することに同意した。但し、それでも、「機器」という言葉はTORからは削除すべきであるという意見があり、作業は全面的に運用に関する所要事項に絞られた。当WGは、進むべき方向について、委員会に手引きを求めている。なお、当WGの意見は、達成目標期限(2000年第1回会議)については、委員会が本件についてなるべく早く手引きを与えてくれることにより満足されることができる、ということにある。

 

 

 

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