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序文

本課目は、「IALAモデル研修コースV-103/1、船舶通航業務(VTS)運用官」の一部をなし、前記コースの総合研修大綱に組み込まれるよう意図されている。

実施の前に、インストラクタは、コース概要に含まれている助言を読み、注意を払うべきである。詳細授業時間表は、学習目的様式に書かれ、研修生が知識が移転されたことを実証するために行わなければならないことが学習目的に述べられている。目的はすべて、下の文言に続いて述べられると理解される。

「期待される研修結果は、研修生が………」

研修大綱および授業計画の作成にあたって、インストラクタは、研修生が表示された目的を達成できるようにする方法を組み合わせた研修方法を自由に用いることができる。しかし、研修生は時間表に述べられたすべての目的を達成することが不可欠である。

 

背景

英語は、国際的なビジネス、貿易、および外交の言語として受け入れられている。したがって、研修生が選択したコースまたは専門に合った十分なレベルの言語能力に到達したことを実証する信頼できる試験が確立されている、英語の教育、および英語を通じて教えられるその他の学問的資格に対する非常に大きな需要がある。

米国では、「外国語としての英語教育」(TOEFL)試験が利用され、英国では、「国際英語試験制度」(IELTS)が利用される。

IELTSは、ケンブリッジ大学現地試験シンジケート、ブリティッシュカウンシル、およびIDP教育オーストラリアの共同経営であるが、研修候補者が英語によって勉強する、あるいは、訓練される準備ができているかどうかを評価する。IELTSは、それ以上あるいはより高い教育のコースへの入門のための言語要件として広く認められている。この試験は、世界中の試験センタで受けることができる。この組識は、現地の需要に合わせて試験管理組識を配置している。

IELTS制度は、総合能力、および、聞き取り、読み、書き、話す能力を示す試験報告形式に記録される帯得点を使用する。以下の1帯から9帯までがある。

1帯:「非英語使用者」 基本的に片言英語しか使用する能力のない者

9帯:「専門的英語使用者」 英語を十分にあやつる能力を持ち、完全に理解し、英語を適切、正確、流暢に使用する者

IELTSは、一般的な英語の試験であり、VTS運用官研修生への適用に最も近いと考えられる試験は、「一般訓練」の試験である。総合能力レベルが6帯であることが勧告される。これは下のように定義される。

「使用者は、不正確さ、不適切さ、および誤解にもかかわらず、この言語を、一般に、有効に使用する能力を持つ。かなり複雑な言葉を、特によく知っている状況では、使用し、理解することができる。」

 

認証

本文書に含まれる情報は、実施される最低限の標準を可能な限り統一するため、VTS運用官の研修および証明に使用するために、IALA VTS委員会、IALA加盟国の研修機関、および、経験あるVTS運用官から選ばれた、VTS運用官の訓練に関する技術アドバイザー、コンサルタント、および専門家のグループによって認証された。本文書の関連で、認証は、前記のグループがその内容に反対する根拠を発見しなかったことを意味する。

 

 

 

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