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認証

本文書に含まれる情報は、実施される最低限の基準を可能な限り統一するため、IALA VTS委員会、IALA加盟国の研修機関、および、経験あるVTS運用官から選ばれた、VTS運用官の訓練に関する技術アドバイザー、コンサルタント、および専門家のグループによって認証された。本文書に関わる認証は、前記のグループが本文書の内容に反対する根拠を見出さなかったことを意味する。

 

A部:コースの枠組み

適用範囲

本コースは、IALA勧告V-103の最低要件をカバーする。本コースは、VTS運用官としての証明に要求される最低限の知識と能力の要素に基づき、勧告V-103に定める基本研修のために必要な理論的および実際的知識をカバーする。VTS運用官証明書の発行のためいには、コースに合格完了することが必要である。

 

目的

コースおよび評価に合格完了したときには、言語要件を満たしたならば、研修生は、研修生が雇用されるVTSセンターにおけるOJT訓練に進むのに十分な知識と能力を有するはずである。特に、研修生は、船舶通航業務、すなわち、VTSが船舶に提供し得る業務の基本原則、ならびに船舶通航業務を提供するための資源と手段に十分に精通することになる。

 

受講基準

VTS運用官の訓練を受ける最低限の教育水準は、権限ある当局によって定めることができる。このコースの準備にあたっては、受講者は最低約10年または11年のフルタイムの一般教育を合格完了するとともに、コンピュータの使用を心得ていることが想定されている。

受講者が要求水準に達していない場合は、予備コースを提供するか、またはそれに相当する訓練と経験があることを承認する必要がなる。しかし、事前に海事知識を有する者を含め、最低限の受講基準を満たす研修生は、該当する研修の単位を与えられ、それに従って時間の割当を減らされるべきである。

 

証明の要件

証明の候補者はすべて下記を要する。

● 18歳以上であること

● 認定研修機関の試験に合格することによって、VTS運用官の要件にあたる十分な理論的および実際的知識を有することを示して、権限当局を満足させること。

 

コース受入制限

クラスのサイズは、インストラクターが個々の研修生に十分な注意を払うことができるように、権限当局の裁量によって制限することができる。一般に、最大でも12〜14人の研修生が、1人のインストラクターが関連能力のレベルまで十分に訓練し得ると期待できる上限である。研修生を個人ごとに訓練するだけの余裕スタッフおよび授業時間が与えられる場合には、それより多数の受講を認めることができる。

実際の授業時間およびグループ活動の時には、クラスサイズにさらに制限がありうる。特に、シミュレータまたは類似の授業支援設備が使用される場合には、個々の設備機器の単位において同時に研修を受けるのは2人以下とするよう勧告する。

 

 

 

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