認証
本文書に含まれる情報は、実施される最低限の基準を可能な限り統一するため、IALA VTS委員会、IALA加盟国の研修機関、および、経験あるVTS運用官から選ばれた、VTS運用官の訓練に関する技術アドバイザー、コンサルタント、および専門家のグループによって認証された。本文書に関わる認証は、前記のグループが本文書の内容に反対する根拠を見出さなかったことを意味する。
A部:コースの枠組み
適用範囲
本コースは、効率的かつ有能なVTS運用官になるために必要な実際の現場の経験を与えることが目的である。本コースは、VTS運用官のためのIALAモデル研修コースV-103/1の要件を満たすために行われる学習を補足補強する。研修生は、研修生が働くセンターのOJT訓練を完了しなければならない。センターで働くための研修生の能力が、IALA勧告V-103に従って発行されるVTS証明記録に示される。
目的
研修生は、基本的技能を習得し、国際、国内、および地域の法律、規則、および協定に従って設定された手続に従う必要を実際的に認識する。研修生はまた、OJT訓練が行われる特定のVTSの現地地理、センター設備、および標準運用手続に精通するようになる。VTS運用官の職務を実行するための証明記録の裏書きは、IALA勧告V-103に述べられている条件に従う。
受講基準
OJT訓練の最低限の受講基準は、モデル研修コースV-103/1に定めるVTS運用官研修に合格終了していることである。研修生によっては、他のVTSセンターですでにOJT訓練を合格終了しているかも知れない。そのような研修生の総合的能力と信頼度は、OJT訓練の期間を短縮することを可能にする。
VTS証明記録に裏書きを得るための要件
VTS証明記録に裏書きを得ようとする各候補者は、個々のVTSセンターのために作成されたOJT研修コースに記載された割当と任務を成功して完了することによって、権限ある当局の要求を満たすべきである。
コース受入制限
OJT訓練の間、研修生は、有資格OJTインストラクターに1対1で割り当てられる。OJTインストラクターは、いかなる時にも、複数の研修生を担当すべきではない。OJT研修生は、OJTインストラクターの直接の監督の下の運用環境で、いろいろな割当と任務を果たす機会を与えられなければならない。
OJT訓練の間、教室での学習の必要がある場合、クラスの規模は、インストラクターが個々の研修生に十分な注意を払うことができるようにするため、VTS当局の裁量で制限することができる。一般に、最大でも12〜14人が1人のインストラクターが満足に訓練できるものと期待される上限として勧告される。