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体裁を整える程度の軽微な変更はあったが重要な問題は提議されず、同勧告は採択を求めて検討部会8へ提出されている。IALAメンバーには、関係機関間の調整がIALA・AIS特別作業部会において行なわれたことを申し添える。勧告案はまだ入手できないが、入手でき次第、各IALA委員会において配布される予定である。

 

当作業班は、更に、IMO航行安全小委員会に対して連絡書簡を作成し、汎世界AISの取り扱い能力について意見を具申した。この書簡は、資料8B/TEMP/16-Eとして添付している。

 

4. 勧告ITU-R M825-2「VTS及び船舶間における識別に使用するためのデジタル選択呼出し技術を用いるトランスポンダーシステムの特性」の改訂

 

当作業班は、「VTS及び船舶間における識別に使用するためのデジタル選択呼出し技術を用いるトランスポンダーシステムの特性」についての勧告に、多数の軽微な変更を承認した。新しい勧告案は、承認を得るために検討部会8へ提出されている。

 

5. 船舶間及びVTSに適用する一般データ通信

 

当作業班は、船舶間及びVTSに適用する一般データ通信に関する暫定報告案を作成した。 添付資料8B/TEMP/15-Eの通りである。

 

8. 検討部会8の会議

 

IALAは、IMO航行安全会議に出席すると同時に、航行安全小委員会会議と無線通信及び捜索救難会議にも出席したことをお知らせする。これらの委員会は、主として、海事案件の中の、例えば汎世界自動識別システム(AIS)の性能基準などのような運用に関する事項を扱っている。性能基準が承認されると、ITU-R無線通信検討部会が、例えば汎世界AISの技術特性などのような、機器についての技術基準を作成するように要請される。このように、機器が「搭載要求品」となるためには、まず性能基準についての、次いで技術基準についての、という2件の勧告で提起されていなければならない。

 

IALAは国際的な信望を高めて来ており、IMOとITUとの諸国際会議を継続的に支援し重要な提案を行なっていることについて、両者から敬意を表されている。IALAは、IMOの関連諸会議を全面的に支援し参加することはできるが、ITU-Rの関連諸会議へ参加することについては、困難な場合もある。この意味おいて、IALAの管理機関メンバーが、このような国際会議でIALAを代表することは勧められない。従って、IALA事務局のメンバーが、全ての関連ITU-R会議において継続的にIALAを代表することが、強く勧められる。

 

 

 

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