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課目1「言語」においては、VTS運用官の英語習得レベルを英国の英語検定(IELTS:International English Language Testing System)による等級のレべル6*と定めようとされている点が注目された。レベル6の具体的な難易度を調査し、日本の実状に照らし合わせる必要のあることが感じられた。

 

-注記。(*)定義によると、 「このレベルの言語使用者は、不適切で誤解することはあるが、全般的に言葉を効果的に使いこなす能力を持っている。

また、かなり複雑な言語を、特に慣れ親しんだ状況においては、使用し理解することができる。」となっている。

また、第4回VTS要員の研修及び資格認定基準についての特別部会(今委員会会期中に開催された特別部会)の作業報告(案)(資料Ad-Hoc 4/6/1)(別添6)が作成された。

 

二日目午後は、WG3にかえり、WG3のTOR、目標、作業計画の検討作成が継続された。

 

ここで、作業計画に(VTS運用官の)作業量解析という、ハンブルグ総会からもたらされた次期4年間の作業プログラムにはなかった項目のあることが注目された。米コーストガードで最近持ち上がったことに端を発しているとのことであり、日誌記録作業に最近はより多くの時間を要するようになったようだという香港代表の発言もあって、検討の価値があることが認識された。

G3のメンバーは、これまでに行ったことのある解析結果もしくは何からの方法による解析の試みについての文書を、1999年1月1日の週までに事務局まで提出するように求められている。

 

三日目は、全面的にWG3が行われ、更に、模範研修コースV-103/1「VTS運用官研修コース概要」(資料Ad-Hoc T&C 4/3/1(改訂1))(別添8)のB部「研修コースの概要」が詳細に検討された。表で書かれている課目別時間割を、各課目への時間割り当ての比率及び各課目相互間の関連性について視覚的に一目瞭然の形で理解できるグラフで表現する試みが行われた。参加者からいろんな意見が出、角度を変えた試みが行われたが、会期中には満足される表現方法は案出できなかった。

 

また、全体会議に提出するWG3の最終的なTOR、目標、作業計画が作り上げられ、第4回VTS要員の研修及び資格認定基準についての特別部会の会議報告が合意された。

 

 

 

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